報道が過熱したゆえに

 現在はその注目度の高さから、同マンションが有名な事故物件の情報提示ウェブサイトにも掲載されることになってしまった。《俳優(30)が首をつった状態で見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された〜》といったような書き込みがされている。ここまで各所に影響を及ぼしてしまったのには、今回の一件があらゆる意味で異例づくしだったという点が挙げられそうだ。

厚生労働省のホームページにある“メディア関係者に向けた自殺対策推進のための手引き“ には《自殺が発生した現場や場所の詳細を伝えないこと》という項があります。今回は現役の超人気俳優の突然の死という異例すぎる出来事のなか、各社ともに独自の報道をしなければならないというプレッシャーのもと、報道が加熱した感は否めないでしょう」(民放関係者) 

 報道陣の次は、ファンが集まり、事故物件と認定までされ──。同じマンションの住人たちはまた別の悲しみも背負ってしまっているようだ。このような無配慮な報道にマンションの管理会社はどう考えているのか、事故物件サイトに登録されたことに関しても問い合わせてみたが、

「守秘義務に関わることですのでコメントすることはございません

 とのみ回答が。

 悲しみの連鎖はまだ終わらなさそうだ。