がん保険のCMにも出演するようになった世界的なミュージシャン・坂本龍一。アメリカ・ニューヨークで暮らす彼が、中咽頭がんだとわかったのは2014年のこと。

「それまで1度も大病をしたことがなく、健康体が自慢だと言っていたのですが、がんだとわかって、生まれて初めて“死ぬかもしれない”と思ったそうです」(レコード会社関係者)

 ステージは2と3の間。

「手術が終了した後は、健康にすごく気を遣うようになっています。免疫力を高める野菜中心の食生活を心がけ、生活も朝方に。ヨガや運動も始めて、驚くほどの変わりようです」(同・レコード会社関係者)

 そんな坂本が術後、日本に帰国するたびにコッソリ通っている治療院がある、というのだ。

「兵庫県内の小さな鍼灸院です。がんなどの難病もハリで治すという“ゴッドハンド”の先生がやっている、知る人ぞ知る鍼灸院。日本全国からの患者さんで予約は半年先までぎっしり。“世界の坂本”ですら、半年待たされるんです」(坂本の知人)

助かったのは院長のおかげ

 坂本はこの鍼灸院の院長を信頼しきっているという。

「“ここの院長先生のおかげで命が助かった。5年間、再発しなかったのは先生のハリのおかげ”と、今も定期的に通っているんです。坂本さんが長年できなかった禁煙を1発で成功させたのも、この先生の“禁煙のツボ”へのハリだったそうです」(同・坂本の知人)

 坂本は、この鍼灸院を盟友にも紹介していた。今年8月に脳腫瘍の手術を受けたミュージシャンの高橋幸宏だ。坂本と高橋は伝説的音楽ユニット『YMO』のメンバーで、長年の親友でもある。

「坂本さんは、毎日のように高橋さんに励ましの連絡をし続けていました。そして“絶対に先生のところへ行け。先生にはお願いしておくから”と、高橋さんにこの鍼灸院を紹介したそうです」(同・坂本の知人)

 10月下旬、週刊女性はその鍼灸院を訪ねた。閑静な住宅街にある、ごくふつうの木造一軒家。昼休み、40代と思われる院長に直接、話を聞いた。