「頑張って節約しているつもりなのに、なぜか貯まらない」そんな人に共通する習慣をプロが指摘! 一見、よさげな行動もムダ遣いに。1つでも当てはまったら即、改善して「貯まる体質」に変わりましょう!

イラスト/上田惣子

 コロナ禍のなか、お金についての不安は募るばかり。だからこそ、“貯め体質”になって、家計を守りたい! では、貯められる人と貯められない人の違いとは?

 多くの人の家計を改善してきたファイナンシャルプランナーの山口京子さんは、「“貯め体質”の人は、お金を貯め、無駄遣いを防ぐためのルールづけが自然にできています」と話します。

 逆に言えば、お金が貯まらない人はノールールで、なんとなくお金を使ってしまう傾向が。具体的にどんな行動がNGなのか、パターンを15あげてもらいました。

貯められない人はこんな人

【1】財布の中にポイントカードがぎっしり……

 デパートやドラッグストアなどですすめられるクレジットカードやポイントカード。“お得だから”と、言われるままに作っていませんか?

「ポイントが貯まるから♪ を言い訳に買い物してしまったら意味がありません」(山口さん、以下同)

 また、クレジットカードが多すぎると、支出を把握するハードルが上がります。お財布に入れるのは、使っているカードだけに。

【2】キャンペーン狙いでキャッシュレスアプリ大充実

 PayPayをはじめとするスマホ決済アプリや電子マネー、以前からのクレジットカード。キャッシュレス決済の方法は増えるばかり。特に決済アプリに関しては、お得なキャンペーンのたびにインストールしがち。

「たくさん入れすぎて、全体の使用総額が把握できないのは問題。整理し、“コンビニはこのアプリ”など決めておきましょう」

【3】特売セールで買った日用品のストックが大量に!

 “安かったから”“不安だから”と、トイレットペーパーやマスクをストックしすぎるのは、典型的な“貯まらない”サイン。

 日用品は長期間使わないと劣化します。ペーパー類はシミがついたりにおいを吸って使い物にならなくなることも。また、“たくさんある”と思うと、使う量が増えてしまいがち。安く購入しても、これでは本末転倒です。

 日用品のストック数は決めておき、計画的に、使い切れる量だけを確保するようにしましょう。

【4】ドレッサーには色とりどりのリップやクリームが!

 まだ使えるリップやハンドクリームが家にたくさんある人は要注意! 使い切らないうちに次々買ってしまうのは、“浪費体質”のサイン。これは、ペン類も同じです。

コスメもペンも、少し高くても、本当に気に入ったものを選んで、使い切りましょう。そのほうが結局は節約につながりますし、生活の質も上がります」

 少数精鋭のお気に入りを大切に使うことが、“貯め体質”へとつながります。

【5】洗剤や化粧品は試供品でガッツリお得♪

 “タダだから”と試供品をもらい、“いつか使おう”とためておく。これもNG!

「使わないうちに、試供品は古くなっていきます。期限切れコスメなどで万が一、皮膚トラブルを起こして医療費がかかったら、お得どころではありません」

 また、気に入らないものを漫然と使っていると、生活の満足度は上がらず、ついつい浪費しがちに。試供品は、試したいものだけをもらい、早めに使いましょう。