【美保純】家の中でもヒールを履いて

《おでんの昆布だけを食べて体重を減らす、昆布ダイエットを定番にしていた。自宅では同じ椅子やソファーに座らないようにし、家の中でヒールを履いたりする》(雑誌『クロワッサン』、TBS系『水トク! ~あの日に帰りたい8~』などより)

いまも昆布ダイエットを続けているのだとしたら、あまりオススメはできません。昆布にはヨウ素が含まれています。甲状腺のホルモンを作るために必要不可欠なものである一方、過剰にとると、逆に甲状腺ホルモンが作られなくなり、甲状腺機能低下症になる可能性があります」

 女性の場合、甲状腺は女性ホルモンを司る部分。その機能が低下する可能性を高める昆布を毎日摂取するようなダイエットは控えたほうがいい、と一色さん。間違っても“昆布だけ”というのは避けるべきだという。

「反面、家でヒールを履くという意識はとても素晴らしいことだと思います。先ほど説明したように足の運動にもなりますし、背筋も伸びますよね。何より美意識を持つことで気持ちが上向きになります。“同じ椅子やソファに座らない”というのも、部屋の中であっても動くことを意識しているのだとしたら、いいことだと思います」

【哀川翔】野菜で食べすぎをブロック

《妻・公美さんが徹底管理し、食事前に必ずキャベツとブロッコリーを食べ、ご飯の量は125g。夕食後はドライフルーツと一緒にヨーグルトを。ただし、妻のいない外出先ではドカ食いをすることも》(TBS系『名医のTHE太鼓判!』より)

「哀川さんはキャベツやブロッコリーである程度お腹を満たして、食べすぎを防いでいるのではないかと思います。たしかに、キャベツはかさ増しの食材としては最適ですし、ブロッコリーもスルフォラファンをはじめ約200種類ものファイトケミカルが含まれています。ファイトケミカルは、体内の老廃物や有毒物質を解毒するなど抗酸化作用を持つ食材ですから、栄養価の高い野菜でお腹を膨らますというのはとても効果的だと思います

 何かを食べる際に、あらかじめ野菜を摂取する──。例えば、ラーメンを食べる前に、野菜ジュースを飲むだけで、まったく栄養のバランスは変わってくる。

「野菜を摂取することで、カロリーの高いラーメンを食べる罪悪感も減るので、一石二鳥です(笑)。ただし、小食の方がダイエットとしてキャベツやブロッコリーでお腹を満腹にすることは控えてください。野菜を食べたことによって満足感が生まれ、本来とらなければいけないほかの栄養価をとらずに食事を終えてしまうため、逆効果になってしまいます」

 夕食後のヨーグルトもいい作用をもたらしている。

「ヨーグルトの乳酸菌、食物繊維を含むドライフルーツの組み合わせは、腸内環境を整える意味では効果的。腸内環境がよくなれば免疫力もアップするのでアンチエイジング的にもいいと思います。

 個人的には、ヨーグルトの中に一緒に入れるのであればバナナがオススメです。朝昼晩にきちんとタンパク質がとれていると筋肉が落ちづらくなります。特に、朝はお肉やお魚を食べる時間がなかったり、食欲のない方が多いと思うので、ヨーグルトバナナを活用するといいと思います」

一色由美子(いっしき・ゆみこ)●イメージコンサルタント。Y Style New York&Tokyo代表、(社)日本アンチエイジング・ダイエット協会理事長。自らの結婚、出産、子育ての経験も含め、女性が自由に輝いて生きるためのスタイル作りを提案。

(取材・文/我妻アヅ子)