専門家から聞いた心得

【数日分の食料を備蓄する】

 食料品や飲料水、日用品を備蓄。消化のいいおかゆや温めなくても食べられるタイプのレトルトカレー、粉末スープや野菜ジュースなども。ストックは年に2度チェックし、消費期限が近いものがあれば入れ替えている。

【避難経路を日ごろから確保】

 寝室から玄関までの通路や、階段には何も置いていないため、いざというときにすぐに逃げられる。停電したとき、暗闇でも移動できるように蓄光テープを手すりやドアノブに貼ったり、センサーライトを避難経路に置く。

避難経路には物を置かないように
避難経路には物を置かないように

【実際の避難を具体的にイメージ】

 災害は突然に起きるので慌てない心づもりを。例えば水害時に逃げるために上下に分かれている登山用のレインコートを常備。身体にしっかりフィットして防水機能もあるため、実際の豪雨時の避難に役立った。

登山用のレインコート
登山用のレインコート

Instagramアンケートから学ぶ防災対策

【プライバシーと体力を守る】(@yuki.__.__さん)

 シュラフ、マット、簡易テントは体育館での避難を想定して、少しでも寝心地がよいようにすることとプライバシーの確保のため。予備の眼鏡は、壊れたり紛失したときに備えて。

【閉じ込められないための防災】(@yusan.lifeさん)

 わが家は毎年、台風の通り道。停電したときに困らないために「ポータブル電源」や大地震で窓やドアがゆがんで開けられなくなったときのための「バール」は備えています。

【被災が冬の場合を想定】(@pannokimochiさん)

 2019年10月の台風で避難所に避難した際、体育館の床が硬く苦痛だったため、自動膨張式エアマットを家族分常備。床は硬いだけでなく、ひんやりと冷たかったので。冬に災害が起こった場合も想定しています。

【子どもの食料を最優先に】(@mayutosoさん)

 子どもたちにアレルギーがあるため、万が一の場合、炊き出しなどのものが食べられないと考え、食べられる保存食を探して備蓄しています。

教えてくれたのは……

●ぴょこぴょこぴさん●防災備蓄収納1級プランナー、インスタグラマー。防災や家事、育児についての情報を発信。著書に『考えない家事』(主婦と生活社)など。

●高荷智也さん●ソナエルワークス代表。備え・防災アドバイザー、BCP策定アドバイザー。「自分と家族が死なないための防災」をわかりやすく発信。