《ソリが相棒を離れる事になりましたが、2人では多くを語っていません。話さなくても思いは充分わかり合っていると思うからです》

 水谷豊の主演ドラマ『相棒season20』(テレビ朝日系)で、相棒の冠城亘役を演じる反町隆史が、今シーズン限りで降板することが明らかになった。水谷はコメントを寄せ、7年間の感謝を表している。今クールでも、初回から2ケタ視聴率をキープと安定感を見せているにもかかわらず、なぜ反町は去るのか。

 ドラマ制作スタッフは「制作側がいちばん気にしているのがマンネリ化」と事情を明かす。

「21年間も続いているシリーズだけに、日々、新陳代謝が図られていて、中でも効果的な手法が“相棒を替えること”。そもそも2015年から『相棒』に出演している反町さんは、“5年で交代”が既定路線だったとも聞きます。昨年のシリーズ20周年に“新相棒”を迎える案もあったそうですが、水谷さんの意向だったのか、結局は続投。ならば“記録超えを”と、7年まで引っ張ったのでは」

 11月24日の第7話で125回目の出演となり、初代相棒・寺脇康文の最多出演記録を塗り替えて歴代1位に躍り出た反町。

 シーズン途中の突然の発表は世間を騒がせたが、ファンの間ではすっかり新たな相棒の予想で持ちきりだ。ネット上では田中圭や稲垣吾郎を推す声も見られるが……。

初の「女性相棒」が期待される

「さまざまな俳優の名前が挙がりますが、相棒役を担ううえでは、長期のスケジュールが押さえられることと、右京さんや歴代の相棒役とキャラクターがかぶらないという条件がマストです。それに加え、部下役として適当な30~40代の方が、これまで相棒役に抜擢されてきました」(ドラマ評論家のかわむらあみりさん)

 最多出演記録の反町に引けをとらないインパクトを持ち、“脱・マンネリ”を期待できる後任にふさわしいのはいったい誰なのか?

「ファンの間では、次の相棒役に女優を予想する声が多いんです。NHKの『紅白歌合戦』で司会の組分けが撤廃されるなど、国民的番組にもジェンダーレスの傾向が反映されており、『相棒』に対しても同じような期待が生まれるのは自然な流れだといえます」(テレビ誌ライター)

 前シーズンからは、番組史上初の捜査一課の女性刑事として、篠原ゆき子が出演。かわむらさんも相棒役への女性起用に期待をにじませる。

「国民的ドラマで、初の“女性相棒”として活躍する女優を見たいファンもいるんじゃないでしょうか。主要キャストの社美彌子役として、水谷さんとの共演シーンも多い仲間由紀恵さんや、2010年の元日スペシャルにゲストとして登場した檀れいさんなど、これまで作品に起用された方なら、ドラマの世界観を崩すことなく、大きなインパクトを与えられると思いますよ」

 “女性相棒”と水谷豊なら、反町以上にソリが合う!?