俳優の渡部豪太(35)が先日、昨年10月に女優の黒谷友香らが所属する「スペースクラフト」を退社していたことを明かした。フリーランスとして活動するという。

 かつて、所属タレントの独立問題には神経をとがらせていた芸能事務所だが、

「コロナ禍に芸能プロダクションも開店休業状態が続いた。タレントがいれば、その周辺のスタッフも必要になる。仕事量が減ったタレントを抱え続けるより手放してしまったほうが、事務所的にも身軽になれると芸能プロ幹部に聞いたことがあります」

 そう伝えるのは情報番組デスクだ。

 事務所を変える移籍型でもなく、新たな事務所を構えて勝負する独立型でもなく、フリーランス型という生き方。

事務所の堪忍袋の緒が切れた出来事

 元雨上がり決死隊の宮迫博之(51)、引退からの芸能活動復帰を宣言した木下優樹菜(34)、同棲中の恋人が麻薬取締法違反で逮捕され自身も尿検査などを受けた女優の片瀬那奈(40)もフリーランスになったが、それぞれ脛に傷のある立場だった。

「能動的な独立というより、事務所からお払い箱になった受動的な独立」(前出・情報番組デスク)と周囲の見方は厳しい。

 その系譜にまた一人、芸能人が加わりそうだ

 俳優の東出昌大(33)。1月31日をもって所属事務所を退所すると報じられた。

「彼が所属していたのは亡くなった根津甚八さんがいらした事務所で、今も門脇麦や岡山天音ら若手人気俳優を抱えています。俳優系の事務所で、所属タレントもスキャンダルもほぼない。そんな中で東出は、女優の唐田えりかとの不倫('20年)、妻で女優の杏との離婚('21年)、20代女性をロケ先に呼び寄せて宿泊先に招き入れていた('21年)と立て続け。尻ぬぐいに事務所もあきれ果てたのが本音です。独身だから恋愛は自由じゃないか、というネットの声もありましたが、3人の幼い子どものことを考えない振る舞いが問題視されたのです」(前出・情報番組デスク)

 昨年秋、20代女性をロケ先に呼び寄せていたことで、事務所の堪忍袋の緒が切れた。

「その段階から実質的に事務所を離れる方向で話し合っていましたが、映画『コンフィデンスマンJP 英雄編』の公開が1月14日に控えていたため、舞台あいさつ等がひと段落する1月末で、ということで両者折り合ったようです」(スポーツ紙記者)

 フリーランスになり、これまでどおりのメジャー作品へのオファーが来るかどうかまったく不透明だが、

「大手ではない独立系の映画作品からオファーも考えられますし、すでに来月上演される舞台『悪魔と永遠』の舞台けいこに入っているそうです。多少出演料が安くても稼ぎには代えられませんし、露出への欲求も満たされる。連続ドラマやテレビCMを望まなければ、ひっそりと俳優活動は続けられるでしょうね」(前出・スポーツ紙記者)

 かつてのスポットライトを保ち続けるのが難しい東出とは対照的に、元妻で女優の杏(35)は快調そのもの。

「テレビCMも増え、ドラマや映画のオファーも多いそうです。一人で仕事をやりながら、3人の子育てに奮闘している姿が好感度を高めている。所属事務所がしっかり子育てにもサポート体制を敷いていることで、杏も安心して仕事に打ち込めるそうです。会見に出ても元夫のことを聞かれることもない。不倫をした、つまり自分を裏切った夫をバッサリ切り捨てたことが正解でしたね」(前出・スポーツ紙記者)

 事務所のサポートのまったくないフリーランスという立場で、もう一度東出は花を咲かせることができるのか。3人の子どもたちもやがて大人になり、父親の振る舞いを知る日がやって来る。

〈取材・文/薮入うらら〉