「今は月に100万円を稼ぐ人もわりといます。去年、おととしであれば“すげー!”って言われたと思いますけど、自転車で数分の距離を配達して、配達料2000円なんてこともありますから」

 そう話すのは都内在住・30代の男性Aさん。

「'20年以降、国内でフードデリバリーサービスが乱立し、激しいシェア争いとなっています。利用者も増え続けており、やはりコロナの影響が大きいと思いますね」(フードアナリスト)

 コロナ禍で利用者が増えているが、配達側の変化は。

この人、コロナかなっていう注文がやっぱり増えましたね。スポーツドリンクとレトルトのおかゆとか。体調不良のような注文ですね。コロナに関しては、受け取るときにマスクをしない人も結構いて、ちょっと抵抗がありますね」(前出・Aさん、以下同)

 フードデリバリーは、サービス提供会社と契約した飲食店の品を注文できるシステムだ。当然、“売っていない”ものもある。そのため……。

「“お使い”を頼む人もいます。“配達料払うから、ついでにタバコも買ってきて”とか。自分はお金くれるならいいと思いますが、気分が悪い人もいるでしょうね

出前館のインセンティブ制度

 現在フードデリバリーで、急激に伸びているのが『出前館』だ。Aさんは『Uber Eats』なども含め複数のサービスで配達員をしている。

出前館は、昨年の11月から新規の配達員獲得のために大きなキャンペーンを打ちました。新規の配達員は1件当たりの基本報酬が30%割り増しに。報酬の面だけで見れば出前館はダントツにコスパがいいですね

 出前館では、“ブースト”と呼ばれる、忙しい時間帯に設定されるインセンティブがある。下の画像にある“1・5”や“1・8”という数字がそれだ。東京都の場合、配達の報酬単価は1件715円。仮にブーストが1・8だった場合、715×1・8で1287円となる。

出前館の報酬を上げるブースト。基本報酬がこの数字倍に高くなる

キャンペーンでは3倍のブーストも。出前館バブルでしたね。配達員同士で“こんなに払ったら出前館は赤字だよね”って話していました。月に100万円稼ぐ人は出前館に絞って配達していたと思います。キャンペーンは終了したので、今は若干配達員は離れているかもしれませんが