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ー 90円台で売っている「お~いお茶」

 3月1日から、伊藤園の「お~いお茶」が値上げされる。定番商品の価格改定に、ネット上では「ついにここまで来たか」など、驚きや戸惑いの声が広がっている。

90円台で売っている「お~いお茶」

 今回の改定で、主力である600ミリリットル入りボトルが現在の216円から237円へと引き上げられる。背景にあるのは、容器代や燃料費、物流費の高騰だ。さらに、世界的な抹茶ブームによって茶葉自体の価格が跳ね上がっていることも、値上げに追い打ちをかけているという。

 しかし、この「1本237円」という数字に、SNS上では違和感を抱く消費者が多いようだ。

《近所のスーパーなら普通に100円以下で売ってるのに》
《自販機でもせいぜい160円。200円以上のものなんて見たことない》

 といった、実際の価格とのギャップを指摘する意見が目立っている。

「現在の216円や来週からの237円という金額は、あくまでメーカーが設定する『希望小売価格』。手頃なスーパーマーケットなどでは税込み90円台で売られていることも珍しくありません。大手コンビニでも現在は149円程度。希望小売価格が237円に上がったとしても、すぐに店頭価格が200円を超えるような事態にはならないでしょう」(グルメ雑誌編集者、以下同)

 さらに、「お~いお茶」に限らなければ選択肢はより広がる。

「大手メーカーの有名ブランドの緑茶でも80円台で売っていますし、プライベートブランドなら70円台の商品もあります。ただ、ネット上には《安いのは味がいまいち》という声もあり、こだわりを持つ『お~いお茶』のファンは根強い。店頭価格が十数円程度上がったとしても、長年親しんできた“味への信頼”を考えれば、他へ流れるよりは買い続けるファンが多そうです」

 一方で、値上げを機にペットボトル飲料そのものとの付き合い方を見直す動きも出ている。《自分で淹れたほうがお得でおいしい》という声が上がっているのだ。

「たしかに100グラム500円程度の茶葉であっても、ペットボトル数本分のコストで何杯分もの本格的なお茶が楽しめます。今後は節約を兼ねた『マイボトル派』が増えるかもしれません。ただ、いまの若い世代にとってお茶は『ペットボトルに入っているもの』という認識が強く、急須などの茶器を持たない家庭も増えています。

 お茶っ葉から淹れるスタイルは年配の方に限られる懸念もありますが、ネットのコメント欄には《初心者は、湯の温度に気を使う必要がない玄米茶やほうじ茶から試してみるのがおすすめ》といった、愛好家からの親切なアドバイスも寄せられています」

 ペットボトルの値上げひとつでこれほど多様な意見が上がる緑茶。さすが“国民的飲み物”といったところか。