グルメサイトを「信頼していない」が3割

店探しから予約まで便利なグルメサイトだが、店舗評価の操作やさくらレビューなどへのウワサも根強く、「信頼し、店選びの基準となっている」という回答は12%にとどまった※テーブルチェック(2021)調べ
店探しから予約まで便利なグルメサイトだが、店舗評価の操作やさくらレビューなどへのウワサも根強く、「信頼し、店選びの基準となっている」という回答は12%にとどまった※テーブルチェック(2021)調べ
【写真】グルメサイトの信頼度は3割!? 各サイトの信頼度指数がこちら

グルメサイトの利用が高まるにつれて、お店側に与える影響も非常に大きなものになっています。消費者側が自由に参加してコンテンツが成り立つ口コミサイトの場合、その主観的な内容をどう扱うかは永遠の課題でもあります。ユーザー側もその利点や問題点を正しく理解して使用していくことが重要だと思いますね」(東龍さん)

 2021年のテーブルチェック社の調べでは「グルメサイトの信頼度」について、信頼していないという回答が3割近くにも上るという結果に。最近では、SNSやグーグルマップを見て、飲食店を探す人も多い。先述の田崎さんもいまはSNSが最も信頼できるメディアだと語っている。

「ツイッターで“渋谷 居酒屋”と調べれば、情報はどんどん出てきます。マイナスの情報も、このメニューがおいしいというプラスの情報もあるので、その情報をもとに店名をGoogleで検索し、さらにはグルメサイトでの評価も見て、最終的な判断材料にしていますね」(田崎さん)

 自分に合ったお店の探し方という点については、東龍さんも同様の意見だという。

「あらゆる情報が氾濫している一方、お店選びの選択肢も多様化しています。圧倒的な情報量と掲載店舗数を誇る食べログ、厳選したお店のみを掲載してサイト経由で予約した人のみが口コミ評価もできる一休、実名での口コミにより成り立つRettyなど、グルメサイトだけを見てもその個性はさまざま。複数の意見を比較して、なるべく客観的な情報を参考にしていくということが重要ですね」

 メディアを横断して情報を比較するのはネット社会での基本リテラシー。店選びにおいても決して例外ではない。

取材・文/吉信 武