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ー ジャムやクリームまでも紙コップに差し替え
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ー 快適な時間を過ごしていただけるよう

【英国パビリオンの多くの来館者の皆様に、英国料理をお楽しみいただいています。SNS上でもご意見や感想が活発に交わされています】

 4月29日、【英国のパビリオンの食事について…】との動画メッセージをXに投稿したのは、大阪・関西万博イギリス政府代表を務めるキャロリン・デービッドソン氏。

 巷で話題になっている、英国パビリオンのレストランで提供されている“万博メシ”について、紅茶が注がれた“ティーカップ”を手に日本語でコメントを寄せた。

 デービッドソン氏が言う「SNS上でのご意見」を指しているのは、主に「アフタヌーンティー」のことだろう。発端は同メニューを「楽しみにしていた」との万博来場者によるポスト。これがSNSで拡散されると、まさかの“本場”スタイルにツッコミが殺到。

 画像には、大手家具量販店の商品と思われる、2段の木製ケーキスタンドに盛り付けられたサンドウィッチ、スコーン、ケーキ。流行した“ヌン活”で見られたような、国内ホテルやレストランで提供される、アフタヌーンティーの“優雅”なイメージとは程遠いビジュアルに思える。

 “安っぽさ”を覚えたのは、メインであるはずのティーポットとティーカップで楽しむはずの紅茶だ。ティーカップの代わりに、ティーパックがどっぷり浸かったままの紙コップで提供され、それでいて5000円と決して安くはない価格。

ジャムやクリームまでも紙コップに差し替え

 たしかに国内客だけでなく、インバウンドも意識してか、一般的な相場よりも高めに設定されている“観光地価格”の万博メシ。各パビリオンに併設されるレストランでも、それなりの高額メニューが並ぶが、アフタヌーンティーは“単品”として最高額とも言える。

 当然、来場者の期待値も高まっているわけで、そこに紙コップの紅茶に加え、しかもスコーンに添えられるジャムやクロテッドクリームまでも紙コップで出された日には興醒めするのも無理はない。