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ー 波紋広がる「花街」の伝統文化

「私は5000万円で処女を売られそうになった」

 6月26日、元舞妓を名乗る女性Aさんのツイートが物議を醸し、大きな波紋を呼んでいる。

波紋広がる「花街」の伝統文化

 ことの発端はAさんのこんな一言からだ。

《この世から抹消されるかもしれんけど、これが舞妓の実態。当時16 歳で浴びるほどのお酒を飲ませられ、お客さんとお風呂入りという名の混浴を強いられた(全力で逃げたけど)。これが本当に伝統文化なのか今一度かんがえていただきたい》

 続けて、Aさんはこうもツイートした。

《人身売買を国が認めていること、もっと知って欲しい。私は鬱(うつ)すぎて気がついたらトラックの前に飛び出してた。間一髪で先輩の姉さんが助けてくれた。仲良しだった姉さんが、枕元で手首切って血を流してたこともあった。その姉さんは首吊りもした》

「舞妓」とは主に15~20才の芸妓を目指して修行をしている女性のこと。見習い中の身分であるため、原則、賃金は発生しない。

 養成所兼事務所である「置屋」に住み込み、小唄や日本舞踊、三味線などの芸事を習い、日々芸妓になるための修業を行っている。ある程度実力がつくと、お座敷と呼ばれる宴会の場で客に芸事を披露し、お酌などでもてなす機会が増えるようになる。そして、それは20歳までの期限付きでもある。

 そんな舞妓の進む先「芸妓」は修業中の舞妓とは異なり、芸事によって賃金を得ている。芸妓は経験を積む中で日本舞踊、唄、三味線のいずれかを専門とし、お座敷で披露。定年などの期限はないようだ。