事故から4か月後、森野徹容疑者が作った和柄デザインの義足(本人Facebookより)
【写真】全国高校サッカー選手権大会。本田圭佑とプレーする森野容疑者

「'15年12月に駅のホームから線路に落下し、電車にひかれ左足膝下切断となったようです。この時点ではサッカー選手として活動はしていなかったので、コアなサッカーファンにすら知られていませんでした」

 事故の件を森野は自身のFacebookで次のように語っている。

《暇なので投稿( ´ ▽ ` )ノ
私事ですが、12月4日西船橋でホームに落ち列車にひかれる事故にあいました。
その際、左足膝下切断とゆうことになりました。
サッカーしかしてこなかった自分にとって足がないとゆうのはなんか不思議な感じですが、電車にひかれて生きてた事自体ラッキーだと思ってます笑
義足を作り普段どうりこれからも生活していけるとゆう事なので!
ご報告までに(o^^o)》

《今は障害者雇用で大手の会社狙ってます笑
普通の会社に勤めたことないので楽しみ半分不安半分ですね(o^^o)
まだ仮義足ですがかなりうごけます( ^ω^ )
義足とゆうものを世に広めたいのでPTの講義などに手伝いとしてやりたいなと思います!
まだ義足とゆうものを知らない人にこれから知ってもらう事。
なんか、やりたい事これかもっておもってきました笑
自分と同じとはいいませんが、歩く喜びを少しでも世に広めたいかな。
少数派の方たちかもしれませんが、その少数派の方達の役に立ちたいなとおもいました( ´ ▽ ` )ノ》

 脚を失う――それもサッカーでプロになれるほどの“脚”であり、何よりも信じてきた脚を失ったなかでこの文章は非常に“ポジティブ”に見える。

「プライベートの写真を見ると、言葉は悪いですがプロ時代から非常にチャラく見えます。しかし、森野容疑者はレベルを落としてまで自分がプレーできる環境を模索し続けてきた。今はチーム数が増え、“プレーを続ける”環境が多くなり、カテゴリーを落としてもボールを追い続ける選手は増えました。しかし、当時はそれほどチーム数は多くなく、Jリーグでプレーした選手が社会人リーグに入ってまでプレーを続ける例は少なかったように思います。それを考えると、あくまでサッカー選手時代に限りますが、純粋な熱い気持ちを持ってサッカーには取り組んできたのだと思います」

“夢が終わった”プロサッカー選手

 現在放送中の綾野剛主演のドラマ『オールドルーキー』(TBS系)は、“夢が終わった”プロサッカー選手がセカンドキャリアにもがく姿を描く。

 森野容疑者の人生に影を落としたのは、プレーする場を失ったときか、脚を失ったときか、はたまた……。しかし、どれだけ期待されてきたとしても、どれだけ頑張ってきたとしても、彼の現在地は容疑者である。