入場曲は美空ひばりの『愛燦燦』

 結婚から2年半越しの挙式となるだけに、妥協をしたくない2人は会場選びからかなりこだわったという。

「岐阜県出身のLiSAさん、愛知県出身の鈴木さんの親族が足を運びやすいように愛知県内を中心に会場選びが行われました。いまだ収束する気配がない新型コロナウイルスの感染対策も考慮し、ガーデン挙式が行えるレストランに決定。“200年前のヨーロッパ”をコンセプトに、こだわりのアンティーク家具をそろえた内装も気に入ったみたいですね。1日1組限定で貸し切れるのも、有名人の2人にとってはよかったのでしょう」(同・知人)

 結婚式に花を添えるべく、特に力を注いだものが……。

LiSAさんは花に強いこだわりがあるようで、長澤まさみさんが出演する広告や人気番組のポスターも担当する人気フラワーアーティストに会場の装飾を依頼。忙しい合間を縫って、東京から出張してもらったんです。LiSAさんも前日に会場入りし、打ち合わせをする力の入れようでした」(生花店関係者)

 自らが歩くバージンロードも花で彩った。

ほかにも、15万円ほどかけて制作したフラワーモニュメントを主祭壇に展示したようです。親族のみが出席するコンパクトな挙式で、ここまで装飾にこだわる人は見たことがありません」(同・生花店関係者)

 挙式から約10日後、装飾を担当したフラワーアーティストのSNSには、《最近の結婚式》という文章とともに、LiSAと鈴木が挙式を行ったレストランの写真が投稿されていた。

装飾を担当した女性のインスタグラムには、挙式当日と思われる会場の写真が投稿されていた
装飾を担当した女性のインスタグラムには、挙式当日と思われる会場の写真が投稿されていた
【写真】LiSAがこだわり抜いたフラワーモニュメント、“200年前のヨーロッパ式場”も

 挙式当日はあいにくの雨となってしまったが、2人の愛の“炎”で会場は温かい雰囲気に包まれたようだ。

「鈴木さんによるナレーションが流れたあと、LiSAさんが美空ひばりさんの『愛燦燦』を熱唱しながら入場。“夫婦の共同作業”で式を盛り上げました。一時は離婚危機も噂されただけに、2人の親族もホッとしたようです」(前出・LiSAの知人)

 夫を受け入れることを決めた背景には、彼女の家庭環境も関係していたのか─。

LiSAさんが小学2年生のときに、大型トラックの運転手をしていた父親が家を出ていってしまったんです。女手ひとつでLiSAさんと妹の2人を育てた母親に、晴れ姿を直接見てもらうことで、安心させたかったのかもしれません」(前出・レコード会社関係者)

 LiSAの所属事務所に挙式について問い合わせると、

「プライベートなことなのでお答えできません」

 夢だった挙式も終え、お互いの大切さに気づけた2人の人生に“シフクノトキ”が待っていると信じたい─。