第6位:『もののけ姫』(1997年公開)/124票

<ストーリー>中世・室町期の日本。平和に暮らしていたアシタカだが、人間への怒りと憎しみによって「祟り神」と化したイノシシを退治したことで呪いをかけられてしまう。それを解くために訪れた西の国で様々な出会いを重ね、アシタカは自分が呪われた理由を知る……。

<スタッフ>監督/宮崎駿 声の出演/アシタカ:松田洋治 サン、カヤ:石田ゆり子 エボシ御前:田中裕子 ジコ坊:小林薫 甲六:西村雅彦 ゴンザ:上條恒彦 ほか

 第6位に入ったのは、ジブリ作品としては初めての興行収入100億円超えとなる、興行収入約193億円を記録した映画『もののけ姫』('97年公開)。本作には、その重厚なテーマに心を打たれたとの意見が集まった。

『もののけ姫』(C)1997 Studio Ghibli・ND
『もののけ姫』(C)1997 Studio Ghibli・ND
【写真】ランキング表で順位をイッキ見!

「自然の大切さがわかる。自然の美しさがわかる」(20代・女性)
「人間の残酷さや自然の怒りなどのメッセージ性が強い作品だと思うから」(30代・男性)
「初めて見た時、その世代の問題をいろいろ考えさせてくれたから」(50代・女性)
「自然との共生、人の温かい心、戦争の不毛さや悲劇など表現している」(80代・男性)

『もののけ姫』(C)1997 Studio Ghibli・ND
『もののけ姫』(C)1997 Studio Ghibli・ND

第7位:『崖の上のポニョ』(2008年公開)/110票

<ストーリー>海の神である母グランマンマーレと魔法使いの父フジモトに育てられているポニョは、人間になりたいと願う魚の女の子。ある日、家出をして海岸へやってきたポニョは、空き瓶に頭が挟まっていたところを5歳の男の子・宗介に助けられ、宗介を好きになる。

<スタッフ>監督/宮崎駿 出演/ポニョ:奈良柚莉愛 宗介:土井洋輝 リサ:山口智子 耕一:長嶋一茂 フジモト:所ジョージ グランマンマーレ:天海祐希 ほか

 第7位に入ったのは、「人間になりたい」と願う魚の子・ポニョと5歳の少年・宗介の交流を描いた『崖の上のポニョ』('08年公開)だ。

『崖の上のポニョ』(C)2008 Studio Ghibli・NDHDMT
『崖の上のポニョ』(C)2008 Studio Ghibli・NDHDMT

 かわいらしい世界観とともに、藤岡藤巻と大橋のぞみによる主題歌に関する声も多く届いた。

「ポニョがかわいくて、癒されるから」(50代・女性)
「ポニョと子どもの心の交流が感激的」(80代・女性)
「主題歌も有名で元気になれるから」(10代・女性)
「幼稚園の頃、踊った」(10代・女性)

『崖の上のポニョ』(C)2008 Studio Ghibli・NDHDMT
『崖の上のポニョ』(C)2008 Studio Ghibli・NDHDMT

第8位:『ハウルの動く城』(2004年公開)/82票

<ストーリー>ある日、兵隊にからまれた18歳の少女・ソフィーは、魔法使いの美青年・ハウルに助けられ心を奪われるが、彼をつけ狙う“荒地の魔女”の魔法で90歳の老婆の姿に変えられてしまう。呪いを解くヒントを求めて街を出たソフィーは「ハウルの動く城」に遭遇する……。

<スタッフ>監督/宮崎駿 声の出演/ソフィー:倍賞千恵子 ハウル:木村拓哉 荒地の魔女:美輪明宏 マルクル:神木隆之介 カルシファー:我修院達也 カブ:大泉洋 ほか

 '22年8月時点でスタジオジブリ作品では2番目となる、興行収入約196億円を記録した『ハウルの動く城』('04年公開)が第8位に入った。

『ハウルの動く城』(C)2004 Studio Ghibli・NDDMT
『ハウルの動く城』(C)2004 Studio Ghibli・NDDMT

 実は弱虫である魔法使いと90歳の見た目となってしまったヒロインの交流にひかれるとのコメントが多く寄せられた。

「姿かたちに囚われず本質を見ることの大切さや尊さを感じることができるから。つい、見かけの美しさを追い求めてしまうものだ。しかし、自分の信念を貫くしなやかな心があれば何事も成し遂げられると勇気づけられる」(10代・女性)
「魔女たちの戦いとハウルたちの魅力的なキャラクターが好き。おとぎ話のような動く城も面白い」(40代・女性)
「キャラクターの個性、互いに良い影響があるとよく分かるストーリー性など」(20代・女性)
「奇抜なストーリーといくつもの繊細な表現が織りなすハーモニー」(60代・男性)

『ハウルの動く城』(C)2004 Studio Ghibli・NDDMT
『ハウルの動く城』(C)2004 Studio Ghibli・NDDMT