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ー 石井アナ起用でテコ入れしたかったが…
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「新司会者に新風を吹き込んでもらい、より魅力的な番組になるように努めていただきたい」

 そうエールを送るのは草野仁。3月8日、長年出演してきたクイズ番組『日立 世界ふしぎ発見!』(TBS系)の司会交代が発表された。

「草野さんは、‘86年4月の番組放送開始から現在にいたるまでの約37年間、司会を務めてきました。彼を模した番組内で出てくる“ヒトシ君人形”もあいまって、まさに番組の“顔”。業界からも驚きの声があがりました」(テレビ誌ライター)

 4月15日からは、後任としてフリーアナウンサーの石井亮次が大役を担うことに。

「石井アナはTBS系のニュース番組『ゴゴスマ』などで活躍していて、昨年の『第18回好きな男性アナウンサーランキング』では9位にランクイン。トーク力に定評があるので、黒柳徹子さんなど、大御所タレントが集まる『ふしぎ発見』には適任でしょう」(同・テレビ誌ライター)

 石井の活躍が期待される一方で、気になるのは草野のその後。司会を降りても番組には出続けるという。

「草野さんのために『クイズマスター』という、出演者にヒントを与えるポジションが新設されるんです。『ふしぎ発見』は、今年1月にも大きくリニューアルをしていて、これまでのような個人戦ではなく、全員で1つの答えを導き出す形に変わりました。それにともなって“ヒトシ君人形”も目立たなくなっていたので、草野さん降板への布石かと思っていたのですが……」(制作会社関係者)

石井アナ起用でテコ入れしたかったが…

 なんとも“ふしぎ”な謎ポジションへの就任。理由を“発見”すべく、TBS関係者に聞いてみると……。

「正直なところ、制作サイドとしては草野さんに完全勇退してほしかったそうなんです。『ふしぎ発見』は、現状では若い視聴者がついておらず、若年層がどれくらい見ているかの指標である“コア視聴率”では、1%を切ることも。海外ロケが中心でお金もかかる番組なので、スポンサーとしてもTBSとしても、低視聴率を続けるわけにはいきません。番組の若返りが急務になっていたため、新司会として幅広い世代から認知されている石井アナを起用して、雰囲気を変えたかったんです」

 しかし、勇退勧告を受け入れられなかったのは、ほかでもない草野だったようだ。

「草野さんは“地上波の定期放送では唯一のレギュラー番組だから、何とか続けられないか”と降板には否定的でした。37年もの間、番組を引っ張ってきた功労者だけに、そこまで言われたらTBSも無下にはできないですよね。結局『クイズマスター』という肩書を作ることで、草野さんに納得してもらったんです」(同・TBS関係者)

 草野の所属事務所に、司会交代の顛末について確認してみると、

「事実誤認が確認できるため、草野仁本人の発言ではないことが容易に帰結できます。草野のことをほとんどご存じでない方の希望的観測ではないかと推察いたします」

 とのこと。

 草野には、これからも番組を盛り上げる“スーパーヒトシ君”でいてほしいけれど。