ネットは世界をひとつにし、今や国境はなくなった。海外進出を目指す芸人に限らず、この先英語力は誰にとっても不可欠なものになってくるはず。とはいえカタカナ英語を覚えた大人が今さら英語力を磨くのはハードルが高いものがある。何か手っ取り早い方法はないものか……?

日本人は英語が喋れないと言うけれど、英語を喋る機会がないだけ。なのに勘違いして喋れないと思ってる。ならば喋る機会をつくればいい

海外でウケる芸人のすごい部分

 ネイティブと関わりを持ち、実地で英語を使ってみる。その上で、安村ら芸人たちに学ぶべきことがあるという。

英語を学びたいという人はたくさんいるけれど、どこを目標とするかは人それぞれ。点は取れずとも、安村さんのようにコミュ力で勝負するのでもいい。結局のところ彼らの何がすごいかというと、パトス(情熱)の部分。

 ゆりやんさん、渡辺さんにしても、“世界を笑わせてやろう”という情熱が際立ってる。そこにたまたま英語が必要だっただけ。情熱って伝わるもの。コミュニケーション英語を使い、情熱を持って輝いていく姿はやはり素敵ですよね」

 カタカナ英語でも情熱があれば大丈夫。芸人たちをお手本に、まずはコミュ力を磨いてみてはいかがだろうか。

取材・文/小野寺悦子

ひろつる・まり 英語教育者。ディリーゴ英語教室代表。娘はハーバード大学に現役合格&首席卒業のヴァイオリニスト、廣津留すみれさん。娘への家庭学習指導経験を踏まえて「ひろつる式」英語指導法を考案。テレビ朝日系『羽鳥慎一モーニングショー』や『徹子の部屋』に出演し話題に。