仲間思いの気持ちを育んだ東日本大震災

 エンゼルスだけでなく、そのリーダーシップで侍ジャパンも世界一へと導いた。

アメリカとの決勝戦の前、ロッカールームでの円陣で発した“憧れるのをやめましょう”という言葉は大きな反響を呼びました。準決勝のメキシコ戦では1点負けている状況で迎えた9回にヘルメットを飛ばしながら激走して二塁打。ベース上で雄叫びを上げてチームを鼓舞して日本のサヨナラ勝ちへとつなげました」(前出・スポーツ紙記者)

3月のWBCの試合中に大谷は近藤健介と資料を確認。そのリーダー力で世界一に導いた
3月のWBCの試合中に大谷は近藤健介と資料を確認。そのリーダー力で世界一に導いた
【写真】大谷翔平、狩野舞子以外に噂された美女とのツーショット

 そうした仲間思いの気持ちは'11年の3月11日に起こった東日本大震災で学んだという。

「震災当時、大谷選手は花巻東高校の1年生でした。大谷選手の実家は幸いにもほとんど被害はありませんでしたが、チームメートの中には実家が津波で流されたり、祖父母が亡くなった人もいました。そうした人に大谷選手はたわいない話題でも積極的に話しかけ、励ましていましたし、“岩手のためにも甲子園で勝とう”と仲間を鼓舞していました。大谷選手はインタビューで“それまでは自分中心だった。でも、震災後はもっと周りのことを考えようと思いました”と話していたことも。震災の翌年、2年生の夏に甲子園に出場しましたが、1回戦で敗退。その後のミーティングでは大谷選手を中心に同級生で“来年は必ず日本一になろう”と誓っていましたね」(当時のチームメート)

 仲間に対して熱い思いのある“親分気質”な大谷。グラウンドに立たずとも、まだまだ楽しませてくれそうだ。

梅田香子 スポーツライターとして、野球以外にもフィギュアスケートやバスケットボールなど多くのスポーツに精通。現在はアメリカに在住し、大リーグを中心に取材活動を行う