目次
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ー アクションは「キレがなくてもいい」
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ー 金髪美女を連れてフラッと現れた
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ー やっぱりいちばんの代表作は“あぶ刑事”

 タカこと鷹山敏樹(舘ひろし)&ユージこと大下勇次(柴田恭兵)。ダンディーでセクシーなふたりによる『あぶない刑事』は'86年に連ドラでスタートし、最高視聴率は26.4%!

 これまでにドラマ(スペシャルを含む)は3シリーズ、映画は7本公開されてきた。前作から8年、ついに最新作が公開される……!

 前作『さらば あぶない刑事』('16年)で刑事を辞したふたりは、ニュージーランドで探偵事務所を開業。8年の時を経て『帰ってきた あぶない刑事』はふたりが探偵として横浜に戻ってくるところから始まる。

アクションは「キレがなくてもいい」

ーー8年ぶりの劇場版。その製作を聞いたときの気持ちは?

柴田恭兵(以下、柴田) 僕はね、最初“もうやらなくてもいいじゃない”と思った。『さらば あぶない刑事』で完結していると思っていたから。
 でも、今作ではタカとユージの娘かもしれない女性(土屋太鳳)を登場させると聞いて。ふたりの父親としての顔や思いが出せたらそれは素敵かな、と。“やりましょうか”とお返事しました。

舘ひろし(以下、舘) 僕はオファーをいただき、すごくうれしかったですね。気持ちのうえでは『さらば あぶない刑事』で終わっていたから“もうないかな”と思っていたけど、また恭サマとご一緒できる。ただ、体力的にアクションがちゃんとできるかだけが心配で(笑)。

柴田 でも8年ぶりって感じは本当にしなかったんですよね。感覚的には3年ぶりくらい?

 そう。全然しなかった。年を取るとね、1日が早いから(笑)。たとえ久しぶりであっても、会った瞬間からタカとユージにはすぐなれます。

舘ひろし、柴田恭兵 撮影/渡邉智裕
舘ひろし、柴田恭兵 撮影/渡邉智裕

ーー心配もあったというアクションシーン。やっぱりカッコよかったですが、準備はされたんですか?

 僕はオートバイに乗ってるだけなので、体力はいりませんから(笑)。ただ8年前からずっと乗ってなかったので、一応慣れておこうと思って、初日に20分ぐらい乗ったかな? やっぱり20~30分乗ると、自分の身体に馴染んでくるから。

柴田 もう暴走族ですから(笑)。昔から逆立ちして乗ってましたからね(笑)。

 逆立ちはしてないけど(笑)。ただ、恭サマは大変だったと思う。まったく変わらず、あれだけ走れるってのは本当に素晴らしいと思います。

柴田 僕は昔ほどキレがなくてもいいと本当に思っていたんですよ。70歳を過ぎたふたりの元刑事の話ですから、年相応にというか。もちろん、頑張って一生懸命やりましたけど。

 ただ70歳を過ぎても一生懸命走っている姿はキレキレじゃなくてもいいと思った。たとえヘロヘロでも、もしかしたらそっちのほうがカッコいいんじゃないか、と。それを見てほしいと思って、やっていましたね。

 ラストにふたりでジャンプするお決まりのシーン、思ったより跳べないんですよ(笑)。あれ、カメラはすごい下から撮ってるんですよ(笑)。

柴田 舘さん、20センチくらいだったと思う(笑)。それをね、合成でググーッと(笑)。

 あはははは。