上野樹里
上野まな(うえの・まな) ● シンガー・ソングライター。現在は今夏リリース予定の3rdアルバムを鋭意制作中。"メルヘンな曲から現実的なラブソングまで入った絵本のような1枚"だそう。詳しくは
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親子やきょうだいで芸能活動する人は少なくないけれど、最近は姉妹タレントの活躍がいっそう目立ってる!! なぜこういう現象が起きるのか、彼女たちの"本当の仲"はどうなるのか。今回は、上野樹里の姉で、シンガー・ソングライターの上野まなさんがインタビューに答えてくれた


「口ゲンカも多かったですね」

 姉の早織はDJ、次女の私は歌手、妹の樹里は女優と、みんな芸能活動をしていますが、この世界を目指して育ったわけではないんです。ただ、小さいころから母のすすめで、全員ピアノを習っていました。

 4つ年下の樹里が初めて発表会に出たときは、まだ片手でしか弾けなくて、私が伴奏に入って一緒に演奏したことも。昔は姉がいちばん弾けましたが、『のだめカンタービレ』(フジテレビ系)でピアニストを演じた樹里が今や誰よりも弾けるんじゃないかな。

 子どものころは3人集まると、とにかく周りから"やかましい"と言われていました。口ゲンカも多かったですね。たいてい言い合いが止まらず、収拾をつけるために親が殴って終わるパターンでした(笑い)。

 樹里は子どものときから目がクリクリしていて、近所の人からも"お人形さんみたいね"と言われる評判の子でした。私はほめられることが少なかったのですが、確かに妹はかわいいと思っていたので特にいじわるしたり、ライバル心もなかったです。

 最初に芸能界入りしたのは樹里。友達に誘われて受けたCMのオーディションがきっかけでした。中学生だった彼女が急に日焼け止めを塗ったりして、肌のケアをしだしたことを覚えています。

 だけど、デビューしてまもなく、病気を患っていた母が亡くなるんです。当時の姉は自衛隊員だったので兵庫の実家にはいなくて、私もイルカの調教師を目指して大阪でひとり暮らしをしていました。

 樹里は高校生で東京に出てくるまで、父と2人きりの生活だったんですね。きっと寂しかったと思います。そのころ電話をすると、1回に3時間は話していましたから。