第2シリーズは亀梨和也、赤西仁、小池徹平などを生徒役に平均視聴率28%。第3シリーズの生徒役には三浦春馬さんや三浦翔平を迎え、社会現象に発展。'09年に映画化もされ興行収入は34億円を突破した。
「仲間さんをはじめ、キャスティングが最高でしたよね。ヤンクミを彼女が演じることでぶっきらぼうな言葉も下品にならない。第1シリーズは原作に忠実でしたが第2シリーズからはほぼオリジナル。シリーズになると尻すぼみになっていく作品が多いなか、どのシリーズもそれぞれにファンがついていて、甲乙つけがたいのは珍しい。全シリーズ卒業までをちゃんと描いていて、それぞれのシーズンの生徒の成長と旅立ちに涙した視聴者も多いのでは?」(津田さん)
先の見えない今こそ、ヤンクミ先生が必要?
「卒業といえばこれしかない」(福岡県・55歳)
「最後に生徒たちが素に戻って泣いているのが感動する」(静岡県・46歳)
1位は伝説の学園ドラマシリーズ
1位は昭和~平成の、どの世代も知っている『3年B組金八先生』。武田鉄矢演じる坂本金八が3年B組のさまざまな問題と向き合っていくシリーズ。
「金八は第1、第2、第5、第6シリーズが人気ですね。特に第5シリーズの風間俊介さんが演じた兼末健次郎は人気で、今でも風間さんのことを兼末と呼ぶ人が多い。上戸彩さんが性同一性障害に悩む女子中学生を演じた第6シリーズもインパクトが強かった。
最終回に武田さんが生徒役の子たちを素に戻すためにメッセージを送るのですが、そのときに生徒役の子たちが役を捨てて泣くんですね。これは好き嫌いが分かれますが、1位ということはこの演出が好きな視聴者が多いのでしょうね」(津田さん)
第1シリーズの生徒役だった三原じゅん子議員は、坂本金八から何かを学んだのだろうか。
「卒業が感動的な学園ドラマは結局、人気だった学園ドラマですよね。今回ランクインした作品を見てみると生徒のエピソードが魅力的で充実している作品が多い。『御上先生』のようにサイドストーリーが面白いようでは記憶に残らないかもしれませんね。
他にも先生役が強いという意味では天海祐希さんの『女王の教室』(日本テレビ系)、寺尾聡さんの『仰げば尊し』(TBS系)なども票を集めていました。『仰げば~』は寺尾さん演じる教師が余命いくばくもない中、不良たちを音楽の道に目覚めさせるという感動的なストーリーでした。村上虹郎さんや北村匠海さん、新田真剣佑さんなど生徒役も良かったしもう少し票を伸ばしても良かったなと思いますね」(津田さん)
昭和と平成の作品ばかりになってしまった今回のランキング。令和の泣ける学園ドラマの登場が待ち遠しい?