イメージダウンを重く見た結果

 広告代理店関係者は、アイシティを運営するHOYA株式会社についてこう語る。

「HOYAは1941年創業の老舗光学メーカーで、1980~90年代には俳優の二谷英明さん・白川由美さん夫妻が遠近両用メガネの広告に出演していたことでも知られています。近年も本田翼さんや広瀬アリスさんなど、清潔感と信頼感のあるタレントを起用し、ブランドイメージを守ってきました。そんなHOYAが永野さんに“見切り”をつけたのは、やはりイメージダウンを重く見た結果でしょう」

 一方で、この関係者はこうも語る。

「10社以上ある他の契約企業では、今なお永野さんのCMが流れ続けています。JCBやモスバーガーはCM動画を公式YouTubeで引き続き公開していますし、『サントリー・トリスハイボール』に至っては、騒動前よりも出稿量が増えているとの指摘もある。“意地”を感じるという声もあるほどです」

 だが、こうした対応については疑問の声も同時に上がるのだ。

「過去には不倫騒動でCMが打ち切られ、違約金が発生したケースも多数あります。そのなかで今回のようにスルーする企業があるのは違和感があります。結局のところ、降板の憂き目に遭って“泣き寝入り”するか、そのまま継続して“ほくそ笑む”かは担当者の裁量に左右されるということですね」(前出・広告代理店関係者)

 今後、他のスポンサー企業はどのような判断を示すのだろうか。