エンタメ事情に詳しいフリーライターの大塚ナギサさんも、「二次創作の世界ではやってはいけないNG行為」と指摘する。
善意で行なっているものに関しては黙認している状態
「コスプレや同人誌、ファンアートやアイドルの自作グッズ作成などは法律的に考えると、NGである可能性が高い。公式としても問い合わせされると、NGを出すしかない。ただ営利目的ではなく、ファンが善意で行なっているものに関しては黙認しているという状況が多いんです。そのため二次創作を行う人たちの間では、個人範囲で楽しむというのが暗黙の了解なんです」
今回の「大沢たかお祭り」に関しても、多くの人の目に触れたことで「暗黙のルールを知らない人が出しゃばってしまった結末」と続ける。
「『ドラゴンボール』のベジータのコスプレをして活動するR藤本さんも“俺たちはグレーなんだから、公式と近づきすぎるのは良くない”と公言していて、公式サイドに近づかないようにしているそうです。今回もYahoo!ニュースのトップに取り上げられた後も、東宝は公式でNGを出していなかったことを考えれば、問い合わせさえなければ黙認する方針だった可能性が高いですよね」
母親世代のThreadsユーザーを中心に盛り上がった大沢たかお祭りが、母の日である5月11日に終焉を迎えたのは、何とも皮肉な話だろう。