「いつ、キャッチボールを始めるかは分からない。ただ私の推測では、彼はチームの遠征中に再開するだろう。だから、あと数日待つだろうね」
5月20日(現地時間19日)、ダイヤモンドバックスとの試合前に報道陣の取材に応じた、ロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(52)。14日に「右肩インピンジメント症候群」で負傷者リスト(IL)入りした、佐々木朗希投手(23、以下敬称略)について言及した。
指揮官によると、佐々木の現状について「(右肩の)痛みはないだろう。今は痛みが消えていると願っている」と、希望的観測ながらも回復に向かっていることを明かした。
またキャッチボールを含めた“投球”の再開についても、次回の遠征先となる、5月24日からのニューヨーク・メッツ戦を想定。ローテーションへの早期復帰に期待を寄せている。
MLB事情に精通するスポーツライターは、ロバーツ監督の談話をこう捉える。
「数週間前から右肩に違和感を抱えていたとのことですが、精密検査では骨や筋肉に異常は見つからず、手術を要する状態ではないとの判断がなされ、佐々木本人も“悪いところがあるわけではない”と、軽傷を強調しています。
まずはキャッチボールで肩の具合を確認なのでしょうが、ロバーツ監督やドジャースフロントの本心は、“異常がないなら投げろ”だと思いますね」
ロッテ時代にも「似た症状」で戦線離脱
エース左腕のクレイトン・カーショウ(37)が24日のメッツ戦で復帰予定とはいえ、故障者続出によって台所事情がきびしいドジャース投手陣。たしかに指揮官の「推測」は、裏を返せば「投球再開の指令」とも言えよう。
右肩痛を訴えてからわずか6日での“指令”は、千葉ロッテマリーンズ時代にはあり得なかった対応だ。本人も「去年似たような症状があった」と明かしたように、2024年シーズンにも不調を訴えた佐々木。
開幕から中6日のローテーションで登板し、6月までに5勝を挙げる活躍を見せていたものの、「右上肢のコンディション不良」を理由に戦列離脱。「右上肢」には当然、「右肩」も含まれる。