今は高齢者も多いジムに週5日通い、毎日20分程度のトレーニングを習慣化しているという。
表現していくのは一生のこと
「そんなに汗もかかずにでき、しっかり負荷がかけられるところが気に入っています。忙しくてできないときが1週間続いたりすると、調子が悪くなるので、やっぱり継続することが大切ですよね。時間があるときは朝6時半からの近所のラジオ体操にも参加しています」
来年の還暦に向けて「60代は頑張ろう」と意気込む。
「新たにというよりは今までやってきたことを70歳までの10年間でまとめたいですね。これまで振り返る余裕がなく来てしまいましたが、そのまま70代を迎えるのは嫌だなと。
断捨離もそうですが、自分ができることとできないことをきちんと整理して、60代後半を迎えたいです。俳優業、お店の経営、猫の活動も、表現していくのは一生のことで、形が違うだけだと考えています」
俳優業では手ごたえのあるコメディーの舞台を続けていきたいという思いもある。
「お客様が笑ってくれるのが演じていて一番楽しい。ドタバタの喜劇ではなくて、くすっと笑えるような少人数の芝居がやっぱり好きなんだなと実感しています。俳優業では何か一つ自分がやりたいテーマを持っておきたいというのが今の抱負です」
かわかみ・まいこ 1966年生まれ、スウェーデン出身。1980年、14歳のとき、NHKドラマ人間模様『絆』でデビュー。同年、TBS系『3年B組金八先生』で生徒役を好演し注目される。望月六郎監督映画『でべそ』で第6回日本映画プロフェッショナル大賞主演女優賞を受賞。ドラマ、映画で活躍する一方、スウェーデンの小物デザイン店「SWEDEN GRACE」の経営やガラスデザイナー、一般社団法人「ねこと今日」代表としても活動。著書に『ストックホルムからの手紙』のほか、『彼の彼女と私の538日』が電子化されAmazonより予約販売中。
取材・文/紀和 静 撮影/近藤陽介