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ー 妻は菊地凛子、2児の父親でもある

 

「江戸のメディア王」と称される“蔦重”こと蔦屋重三郎の生涯を描くNHK大河ドラマ『べらぼう』。蔦重に見いだされた天才絵師を、染谷将太が見事に演じている。

「染谷さん演じる喜多川歌麿は、母親に強制されて7歳から身体を売る生活。江戸三大火事のひとつ『明和の大火』が起こると、母を捨てて逃げ、横浜流星さん演じる蔦重に助けてもらったことから2人の関係がスタート。史実では2人で『美人大首絵』などの大ヒット作を生み出しています」(テレビ誌ライター、以下同)

 繊細かつ優雅な画法で女性たちを描いた歌麿だが、出生地などの記録は残っておらず、謎に包まれた部分も多い。

染谷さんは歌麿の作品をじっくり鑑賞して役づくりのヒントを得たようです。記録がないぶん、想像を膨らませて取り組んでいるそう。子役時代から数えると5度目の大河ドラマ出演という経験が生きているのでしょう」

 全国的に猛暑日となった7月上旬、そんな染谷の姿を神奈川県藤沢市で目撃した。

地元のコンビニでロケをしており、染谷さんは店員と思われる格好で撮影をしていました。お昼前から夜7時くらいまで、コンビニの店内だけでなく、屋外でも撮っていましたね。休憩になると暑さからか険しい顔をしながら控えの場所に向かっていました」(目撃した男性、以下同)

『べらぼう』に出演している別の俳優の姿もあった。

「蔦重の“ライバル”である『西村屋与八』を演じている西村まさ彦さんもいました。西村さんが着ていたのは血まみれになった青いシャツの衣装。そんな格好でも、休憩中はスタッフやマネージャーと笑顔で話をしていました」

 血まみれの衣装で何の撮影をしていたのか。

妻は菊地凛子、2児の父親でもある

2025年7月上旬、神奈川県藤沢市内で撮影に臨む染谷将太。暑さで険しい表情に
2025年7月上旬、神奈川県藤沢市内で撮影に臨む染谷将太。暑さで険しい表情に

染谷さんらはホラー映画の撮影をしていたそうです。西村さんがかなり激しい血のりのついた衣装で撮影をしていたのも納得です」(芸能プロ関係者、以下同)

 2015年に菊地凛子と結婚し、2児の父親でもある染谷。

「染谷さんは、9月に『風のマジム』、10月には『爆弾』と、出演している映画の公開が控えています。2024年も数多くの作品に出演。Netflixで配信された『地面師たち』では身分証の偽造などを手がける詐欺師を演じて注目されました。子育てのため夫婦のどちらかが忙しいときには、もうひとりは余裕のあるスケジュールにしているそう。今は染谷さんが仕事をする時期なのかもしれません」

 忙しい日々を送っているが、ここまで頑張るのは“大好きな場所”だから。

「染谷さんは、俳優としての楽しみを“次の現場に行くこと。とにかく現場が好き”と話しています。役者をしている以上、自分の力を最大限に発揮できるのが現場だという考えがあるようです」

 令和のメディアに欠かせない俳優になりそうだ。