「卒業証書はいまでも本物だと思っています」
学歴詐称疑惑で物議を醸している静岡県伊東市・田久保真紀市長が、2025年7月7日に緊急記者会見を開き辞意を表明したが、今もなお波紋を広げている。『サンスポ』の報道によると、「ふつうに出勤しており、29日の市民と語る会には出席予定になっている」と、やめる気配はないそうだ─。
田久保真紀市長の強気な姿勢の背景

7月16日、週刊新潮の報道によると田久保市長は「私が議長や市の職員に見せた卒業証書はいまでも本物だと思っています。ただ、なにぶん30年以上前の話なので、記憶が定かでない部分があるのも事実です。正直にいえば、今回の件がここまで大事になった経緯については不可解に思っている点があり、納得はいっていません」と強気な姿勢を明らかにしている。
7日の会見で東洋大学「除籍」だと判明、その後の発言で「卒業証書は本物だと思う」という主張の整合性に疑問の声があがっている。
《だと思っていますって何?》
《思うか思わないかではなく、本物か偽物かしかない。大学の総務に見せにいけば一瞬でわかる話》
《ここまで強気な主張を繰り返す背景に、今後の裁判対策があるのでは》
など、正論とも言える声が飛び交い、強気な発言の背景を考察する人も現れた。
「一部のネットユーザーが指摘するように東洋大学を除籍になっているのは大学側が認めているので事実として、『卒業書証は本物だと思う』『卒業していると認識していた』といった発言を続けることで事実を“誤認”していたように見せることができます。“卒業”というプロフィール上のものが詐称にあたり公職選挙法違反での追求を避けているのでは、といった指摘もありました」(全国紙社会部記者)
『PRESIDENT Online』の報道によると田久保市長が「東洋大法学部卒業」と掲載された経緯については、広報いとうの担当課長らが「田久保氏から提示された卒業証書と卒業アルバムを根拠にした」と証言しているとのこと。この証言を受け、市議会議長は卒業証書とされる記録を今月18日午後4時までに提出するよう請求書したようだ。
一度辞職はするものの、出直し選挙に出馬する意向も表明した田久保市長。この出直し選挙により市長への“返り咲き”も囁かれているが、どのような奇策を繰り出すのか注目したい─。