宮根62歳、石井48歳、青木42歳

 前出・スポーツ紙記者は、ローカル局にとってもいいことづくめだと明かす。

「全国ネットで番組を放送できるわけですから、当然制作社としてのモチベーションは高まる。まして今回の番組の司会者は、元日本テレビアナウンサーの青木源太ですから、ある程度全国に顔も知られている。『ミヤネ屋』と『ゴゴスマ』をかわすことができれば、カンテレの大手柄になりますよ。フジテレビにとってもありがたい。フジテレビとカンテレにとって、起死回生のウィンウィンになる可能性もある」

 予算も潤沢で、専属の芸能リポーターや事件リポーターを抱え、中継車を出したり、ヘリを飛ばせていたワイドショーの黄金時代は、もう2度と戻らない。

芸能人や事件現場を直撃するようなワイドショーカルチャーがありましたが、予算も減らされている今は、作り方がまったく違っている。司会者がいて、スタジオには日替わりのタレントや文化人のコメンテーターが何人かいて、事件や米高騰の流れなど都度扱うコンテンツを巨大なパネルにして見せる、“パネルワイドショー”と呼ぶしかない中身です。とは言え、低予算でちゃんと対応できています。それをキー局で流すのですから、コスパもいいわけですよね」(前出・スポーツ紙記者)

 多くのネタを取り扱うわけではなく、話題になっている気象問題や事件、芸能ニュースなどを1イシュー、2イシューで特集する番組構成だけに、司会者のスキルとコメンテーターの反射神経が行く末を左右する。

 宮根誠司、62歳。石井亮次、48歳。青木源太、42歳。

 フリーアナウンサー3人による、ローカル発全国ネット番組を舞台にした巴戦。司会者の好感度も視聴率に直結する舞台に、旧ジャニーズアイドル大好きで、甘いマスクが売りの青木が参入することで、令和の情報番組が様変わりすれば、視聴者としては面白い。