目次
Page 1
ー チームメイトから挨拶を拒否された

「ロウキは順調さ。彼はオールスターブレイク中も練習していたよ。再び実力を発揮できることを期待している」

 ロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(53)が、60日間の故障者リスト(IL)入りしている佐々木朗希投手(23)について「順調」と明かしたことを、現地メディア『ドジャース・ネーション』が報じた。

 右肩「インピンジメント症候群」のため5月から戦列を離れるも、現在は痛みが治っていることから練習再開。ブルペンでの急速が「90マイル(約144.8キロ)」に達するなど、指揮官が期待する8月下旬の復帰に向けてメニューをこなしている。

 各方面で心配される“メンタル”についても「非常に安定している」と語っているロバーツ監督だが、7月23日に早期復帰を不安に思わせる佐々木の動画が公開された。

《He was greeted with a “late” gesture and a big hug(佐々木朗希は“遅刻だよ”のジェスチャーと、大きなハグで迎えられた)》

 先の『ドジャース・ネーション』公式Xが投稿したのは、ドジャースタジアムで練習に臨む佐々木の姿。この日、投球練習を予定していた彼は通訳を伴い、レフト側の外野で待ち受けていたコーチらしきスタッフのもとへ。

「お〜い」と手を振って挨拶する佐々木に対し、「いや、違うだろう」とばかりに腕時計を指さす仕草を見せては、「ヘイ、遅刻だよ!」と両手を横に広げるスタッフ。どうやら約束の時間に遅れてしまったのだろうか、それでも急ぐ様子を見せずにゆっくり歩み寄るマイペースな佐々木の姿だった。

チームメイトから挨拶を拒否された

コーチらしきスタッフから「遅刻だよ」のジェスチャーを受ける佐々木朗希(ドジャース・ネーション公式Xより)
コーチらしきスタッフから「遅刻だよ」のジェスチャーを受ける佐々木朗希(ドジャース・ネーション公式Xより)

 野球選手といえども立派な社会人。たしかに遅刻はよくないことだが、MLB事情に詳しい野球ライターによると、佐々木には“前科”があるようで。

「メジャーではチームや状況にもよりますが、遅刻した選手に罰金が課せられたりと日本よりも厳しい印象で、特にルーキーはベテランより早くグランド入りする“暗黙の了解”もあります。

 5月に怪我をした後にも、試合前のダグアウト入りが遅れた佐々木投手は、普段は仲が良い、同じくルーキーでチームメイトのキム・ヘソン(26)から腕時計を指さすジェスチャーをされ、グータッチの挨拶を断られる場面がありました。彼に遅刻グセがあるとは思いませんが、戦列を離れたことで緊張感のなさを露呈したように映りました」

 とはいえ前出の動画では、「遅刻」指摘したスタッフは手を大きく広げたまま佐々木の近づいてハグ。それでも「しっかりしてくれよ」とばかりに、ジェスチャーでコミュニケーションが取られるのだった。

『ドジャース・ネーション』の投稿でも、あらためて「8月中の復帰」を繰り返された佐々木。今度ばかりは“遅れ”を待ってはくれなさそうだ。