「証人としてあなたの出頭を求めることになったので、出頭されるよう請求します」
7月22日、静岡県伊東市の中島弘道議長は同市市長の田久保眞紀氏に対し、冒頭のように述べた。
出頭要請を受けた田久保市長
「田久保さんは自身の“学歴詐称疑惑”が問題になっています。市の広報誌等には“東洋大学卒業”との記載がありましたが、実際には“除籍”処分を受けていたことが明らかに。しかし、6月の市議会では議長や副議長に“自分の経歴が分かっていただけるかなという意味でお見せした”と、卒業を証明するものを提出していたのです」(全国紙社会部記者、以下同)
百条委員会は、6月に提出した “卒業証書”の提出を求めたが、田久保氏はこれを拒否している。
「田久保さんは公職選挙法違反として、建設会社の社長から刑事告発を受けています。田久保さんはこの刑事告発を持ち出し、提出を拒否した理由として“重要な証拠となる可能性のあるものは、私がこの先、刑事事件の被告となった際に弁護を受ける為に大変重要なものです。そのため今回の百条委員会への提出要求は拒否を致しました”と説明しています」

逃げ続ける田久保氏。しかし、議会も食い下がらない。
「今度は、百条委員会への証人としての出頭を求めました。卒業証書の提出を拒んだ理由や除籍理由についての説明を要求する方針なのだそう。
正式な理由もなく、出頭を拒んだ場合、地方自治法に反し、罰金が科される可能性もあります。田久保さんがどのような対応を取るのか、どんな説明をするのか、注目が集まっている状況です」
議長は、
「出頭拒否は考えておりません。そんなことしたら本当に伊東市、伊東市民全体でですね、本当に許せないことだと思っています」
と憤りを示し、事態の早期収束を望んでいる様子。ネット上では、
《田久保市長の発言&行動…ただただ『見苦しい』と言わざるを得ない》
《もう逃げられないでしょ》
《さすがに出頭してもらいたい》
《市長が出頭拒否なんかしたら、誰も市の言うことを聞かなくなるよ》
と、出頭を望む声が上がる一方で、
《出頭は拒否しないが、刑事訴追の可能性がある為、証言は拒否しますって、感じになると思う》
《出頭の義務は果たしますが、発言はいたしません という事になるんでしょうな》
など、具体的な発言は避けるのではないかと推測する人も多く見受けられた。
百条委員会の次回の会合は25日。果たして、田久保氏は姿を現すのだろうか――。