2人が中居正広に損害賠償請求

 一方で、中居氏を訴える別の可能性が浮上して来た。関係者がささやく。

訴えるのは港さんと大多さんです。特に大多さんは、中居さんの行為の報告を受けた際『衝撃を受けた』と明かしていましたし、いずれお台場(フジテレビ)に戻る気満々でした。それが中居さんのせいで台無しになったという恨みの思いが強い。

 
今後裁判で、自分たちだけが莫大な賠償金を支払うことになれば、なぜ中居さんだけがセーフなのか?という感情になるのも当然。港さんと大多さんにも弁護士がついていますから、中居さんを訴えるという筋道は想定できている」

 歴史に“もしも”はないが、もしも中居氏の性加害がなければ、港氏は今もフジテレビで、大多氏は今も関西テレビで、成功したテレビ局員として、人生の勝者としての60代、70代を満喫していたはずだ。何ひとつ不自由しない、輝かしい老後。第二の日枝久氏のポジションも狙えたかもしれない。

 それが一転、地に落ちた。仕事を失い無職になり、適切な対応ができなかったという経営者として無能のレッテルを張られ、挙げ句の果てに古巣に50億円の損害賠償を求められてしまった。

 ふたりがともに、あるいはどちらかひとりでも、中居さんを訴えることはできる。

「中居さんのせいで社会的評価は低下しましたし、テレビ局の辞任に追い込まれ精神的苦痛を味わっていますので、損害賠償請求は十分に可能です」(前出・民放報道局記者)

 中居氏がやらかした性加害のぬかるみに、芸能界を引退したからといって、これ以上中居氏が足を取られないままでいられる保証はない。

 事態のさらなる泥沼化は避けられそうもない。