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ー まったく腹話術になっていない前CM

「♪ふるなび、ふるなび、ふるさと納税~」

 テレビから流れてくる、おなじみのこのフレーズ。歌うのは第65代横綱の貴乃花。だがこのCMについて、一部からある指摘が集まっている。

まったく腹話術になっていない前CM

「このコマーシャルは7月下旬から始まったふるさと納税サイト『ふるなび』の新テレビCMです。シルクハットをかぶった貴乃花さんが巨大コインを片手に持った状態でロデオマシーンに乗り、冒頭の歌を歌ったあと、『最大100%還元!』を繰り返し強調。その後、バランスを崩して『9月まで!』のセリフとともにロデオマシーンから落ちてしまうというものです」

 現役時代は“鬼の形相”として知られ、親方のときは相次ぐ弟子たちの暴行問題を発端に日本相撲協会と対立するなど、近寄りがたい存在だった貴乃花。そのイメージを覆すようなコミカルな立ち回りが好評かと思いきや、ネットを覗くと、

《マジで勘弁して》
《本当に無理》
《このCMが流れるとチャンネル変えるかミュートしてしまう》

 といった意外な声が寄せられている。この不快感の原因は何なのだろうか。さらに声を拾ってみると、

《貴乃花のCM、音程が違うのがめちゃくちゃ気になる あれでよくOK出たな》
《貴乃花のふるなび納税の音程が気持ちわるい》
《ふるなびは貴乃花が音程外すの嫌いだから使わないことにしてる》

 いずれにしても元凶は、貴乃花の“歌唱力”、つまり音痴ぶりにありそうなのである。広告代理店関係者が語る。

「『ふるなび』CMでは貴乃花さんを起用してすでに7年目となりますが、年々、コメディアン化が加速。当初はたとえば、着物姿で『ふるなび』の文字を豪快に書にしたためるものの、緊張のあまり字を少し間違えてしまうといった微笑ましいものでしたが、昨年のバージョンでは、彼そっくりの人形相手に腹話術を披露するも、貴乃花さんの口が完全に開いていて、まったく腹話術になっていないというものでした。

 つまり、わざと狙いにいっているのではないかという痛々しさも感じられるようになってしまったのです。今回のロデオバージョンも、音程が外れたまま歌ったのがユーモラスどころか“やりにいった”と思われてしまったのかもしれません

 これに代わる新バージョンの放映はいつになるのだろうか――。