石破の謎戦略に疑問
先の政治部記者も今回の選出について、「岸田文雄前首相なら納得なのですが、石破首相が選ばれたのはどんな取り決めがあったのでしょうか」と首をかしげる。続けてこう語る。
「当初から“コワモテ”“怖い”というイメージがつきまとっていた石破首相。授賞式で話していたように、顔が優しく見えるように工夫したらどうかという周囲からのアドバイスを受けてメガネをかけ始めたそうですが、果たしてこの“外見戦略”は正しかったのでしょうか。
むしろメガネをかけることで、より厳格なイメージを増長させてしまっていたのでは。相手にきちんと顔全体を見てもらい、心を開いて交渉の場に臨むのであれば、外すべきだったのではないかとさえ思いますね」
しかも、石破首相は9月7日に辞任を表明し、現在は自民党総裁選の真っ只中。後任を決めるタイミングでの受賞だ。
「自民党が参院選で大敗し、総理の椅子を譲らざるを得なかった今となっては、この栄誉も、どこか空虚に響きます。9月の悠仁さまの成年祝賀会では、乾杯の際に主賓より先にグラスに口をつけて批判を浴びました。
これまでも、各国首脳と座ったまま握手したり、式典中に腕組みをしたり、箸をクロスさせてご飯を食べる様子や、おにぎりの食べ方などがたびたび炎上してきましたよね。こうした品性や適性の問題は、メガネ一つで解決できるものではありません。積み重なった言動の数々によって、すでに信頼は損なわれています」(前出・政治部記者)
受賞について「人生をやっていると、たまにはいいことがある」と能天気の首相。だがイメージ戦略より、まず基本的なマナーや礼儀を身につけるべきだった。