市民の怒りを煽る「女子会利用」という安易さ

しかし、最も論議を呼んでいる「なぜラブホテルなのか」という問いに対しては、男性職員も市長とほぼ同じ「苦しい弁明」に終始している。
説明書によると、その理由は「出入りの際に誰にも会わず、人目を気にせずに話ができる場所として思いついたのがラブホテル」だったという。さらに、その場所を選んだ背景として、
「インターネットで調べたら女子会利用などもあると出てきたので、使ってもかまわないと安易に考え、市長に提案した」
という、あまりにも公務の打ち合わせ場所としては常識外れの判断が明らかになった。
この説明は、未熟な市長を支えるべき立場にある幹部職員が、公の相談場所と「女子会利用」を同等に考えた発想の貧しさを露呈する形となり、市民の不信感をさらに深めている。
「これには当然、《どんな思考回路?レンタルルームでいいでしょ》《お前は女子か》《往生際が悪すぎる》とのかなりのツッコミがSNSに上がっています。例えそうだとしても、恥ずかしい弁明かと」(一般紙記者)
「男女の関係はない」と主張の両人
男性職員は、市長と同様に「男女の関係は一切ありません」と断言。全国紙記者は「両人が同じことを言っていますが、これに関しては証拠は掴めない。本人たちが認めない限り、男女の関係はなかったで押し通すことはできますからね……」と指摘する。
しかし、たとえ2人の間に肉体関係がないにしても、「露天風呂付き」「休憩3時間」というホテルの詳細や、公務外での公用車利用といった“炎上の燃料”が次々と投下された結果、「打ち合わせにしては生々しすぎる」という批判は止まない。
「クリーン」な政治を掲げてきた小川市長の信頼は、既婚者部下の「安易な提案」と、それを止められなかった自身の行動によって、「ラブホ市政」という揶揄とともに地に落ちた。 市民の納得を得るには、この「安易すぎる判断」の責任と、公人としての倫理観が問われ続けることになるだろう。