【総理がしゃべる前に声を発した私の行動は、礼節を欠いていました。新首相が誕生して、所信表明冒頭でどのような話をするのか、まずはしっかりと受け止めるべきでした。】
2025年11月7日、立憲民主党の衆院議員・水沼秀幸氏(35、千葉4区)が自身のXを更新し、高市早苗首相(64)の所信表明時に勃発した“ヤジ騒動”に関するポストを投稿。10月24日から約2週間経って、ようやく「謝罪」の弁を述べた。
国民の誰もが新首相の演説に耳を傾ける中、冒頭から聞こえた野党側からの大きなヤジ。高市首相がやむなく話を中断する場面もあり、テレビ中継やネット配信で見守っていた多くの視聴者が不快感を覚えることに。
日本維新の会代表の吉村洋文大阪府知事もその1人だ。
【高市総理の所信表明に対する国会のやじは酷いな。もうやめた方がいいよ。反対意見や批判はあるとしても、人の話はちゃんと聞こう。子供に見せれない。恥ずかしいよ】
Xで苦言を呈しては「ヤジはやめた方がいい」との持論を展開。
ヤジ騒動への批判が高まると「まずは(首相演説を)しっかり受け止めるべき」と、議員名こそ明かさなかったものの「本人に注意した」ことを明かした立憲民主・野田佳彦代表(68)。この議員こそが冒頭のXで謝罪した、ネットでも“犯人”特定されていた水沼氏だったわけだ。
ヤジ自体を謝罪したわけではない
遅まきとはいえ、本人のお詫び投稿でヤジ騒動も、ネットの批判も沈着化しそうだが、Xでの謝罪文を読み解くと「巧妙な論点のすり替え」が仕組まれているという。野党事情に詳しい政治ライターの話。
「一見、ヤジを謝罪したように思える水沼氏ですが、“演説を聞きづらくなる”“総理がしゃべる前に発した”“まずはしっかり受け止めるべき”などと、ヤジを飛ばした行為に言及したのではなく、あくまでも謝罪をしたのはヤジを飛ばした“タイミング”であることがわかります。
野田代表も“いきなりは失礼”と、やはりタイミングを問題視しただけで水沼氏のヤジ自体を咎めたわけではありません。立憲は今まで通り、“ヤジ肯定派”と見るべきでしょう」
実際、小西洋之参院議員(53)のように、【このヤジを放った議員は国民代表として称賛されるべき(Xより)】と擁護する一定の声も上がっていた立憲民主。
水沼氏の投稿でも続けた、謝罪文の約5倍もの文字数で綴った【1年間の取り組みや課題をご報告】こそが、ヤジ騒動よりも国民にアピールしたい“本題”だったのだろう。
















