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ー 小川市長に対する“リアル”な意見

 11月13日、既婚男性職員とのラブホテル密会が取りざたされている群馬県前橋市の小川晶市長に対し、市議会10会派のうち7つの会派が“辞職”を求めた。

小川市長に対する“リアル”な意見

「辞職を求めた7会派は、“ただちに市長職を辞していただくように勧告させていただきます”と主張。11月27日に開会する定例会までに市長が辞職を決断しない場合は、“不信任決議案”を提出するとしています。

 市長は“市政を止めないということと、市民のみなさんの声を伺いながら、あらゆる可能性を考慮して判断していきたい”と述べていました」(全国紙政治部記者、以下同)

 辞任を迫られる小川市長。14日の18時からと15日の13時からは、2時間ほどの市民との『公開対話集会』を開く予定だ。

「この集会は市民に続投への理解を得られるように開くもので、市長は“説明責任を果たすとともに、市民の声を直接伺いたい”と語っています。集会は市長から約30分の説明があった後、約1時間の質疑応答を予定。集会の主催はコミュニティーラジオ局『まえばしCITYエフエム』で、2日間の定員は各300人。

 参加できるのは市民のみとなっています。議事録を作成する予定はないとのことですが、集会の模様はラジオで生放送されるので、市長が何を語ったのか、前橋市民は知ることができます」

ネット上で拡散されている、小川晶前橋市長が利用したとされるラブホテルの1室(Xより)
ネット上で拡散されている、小川晶前橋市長が利用したとされるラブホテルの1室(Xより)

 現在、市に届く“リアル”な意見はどのようなものが多いのだろうか。9月26日夜から設立された前橋市のコールセンターに問い合わせてみると、

「昨日夜時点まで全体の問い合わせ件数は1万1423件。どちらかというと、市長に対しての否定的な内容が多い状況で、お問い合わせは前橋市民だけでなく、他県からのものもあります。10月ごろのピーク時では、1日500件を超える問い合わせがありましたが、昨日でいうと35件で、件数は減りつつあります」

 10月10日からは、市長の事務所にもコールセンターを設置している。

「このコールセンターは市民の意見を聴く方法のひとつと位置付けられ、苦情電話の問い合わせに対応する市の職員の負担軽減も目的とされていました。

 ただ、“苦情”というにはあまりに過度なものもあり、10月17日には、前橋市の無職男性が市長を名指しで、“責任取らないのか、殺したくなっちゃった”などと脅迫。11月12日にこの男性は逮捕されています。苦情や批判、指摘は仕方ないことかと思いますが、“誹謗中傷”や“脅迫”はあってはならないことです」(前出・全国紙政治部記者)

 市長事務所のコールセンタ―にはどのような意見が寄せられているのだろうか。

「市長を擁護するような電話もありますが、“辞職しろ”や“市政を混乱させている”、“道義的な責任を果たしてほしい”などの否定的な意見の方が若干多いと思います。1日の問い合わせ件数は公表しておりませんが、ピークのころよりは10分の1程度にはなりました」(市長事務所のコールセンタ―担当者)

 コールセンタ―にはいまだに“誹謗中傷”にあたるものもあるという。前橋市民には市長との“対話"で解決してもらいたい。