自民党の小野田紀美経済安保大臣が、11月18日の閣議後会見で見せた“所轄外”の質問に対する強烈な“返し”が話題を集めている。
前置きを述べつつ個人的見解
「小野田氏は今回の高市早苗内閣で初入閣を果たし、経済安全保障担当大臣のほか外国人との秩序ある共生社会推進大臣を務め、さらに内閣府特命担当大臣ではクールジャパン戦略、知的財産戦略、科学技術政策、宇宙政策、人工知能戦略、経済安全保障と幅広い領域を担当しています。幅広い分野を手がけているのに加えて、注目を集めている政治家のため、記者会見などで“所轄外”の質問も多く向けられています」(政治ジャーナリスト、以下同)
18日の閣議後会見では、高市早苗首相の“台湾有事発言”に関する質問が寄せられた。質問を行ったのは『東京新聞』の名物記者として知られる望月衣塑子氏だ。
「望月氏は高市氏の発言を受け、外国人観光客が来られなくなっている状況について小野田氏に質問。小野田氏は『観光は国交省だとは思うんですけど、なので所管外のことは言わないようにしますけど』と前置きしたうえで、『何か気に入らないことがあったらすぐに経済的威圧をしてくるところに依存しすぎる』ことは流通網のサプライチェーンや観光にとってリスクになると“個人的見解”を述べました」
このほかにも中国の大阪総領事がXに投稿した「汚い首は斬ってやるしかない」という発言についても「いちいち私の立場からコメントは必要ないかと思うが」と前置きしつつ、「友好のために来ている人であれば、わが国の国民を脅すようなまねはよくない」と“個人的見解”を続けた。
“所轄外”の質問への見事な切り返しにネット上では、《ド正論が気持ちいい。この調子でがんばれ》《前置きからの核心を突く返しで完全に主導権を取ってるね》と、称賛の声が相次いでいる。
小野田氏が特に注目を集めたのが11月11日の会見で見せた、2022年に起こった安倍晋三元首相銃撃事件に関する“所轄外”質問に対する回答だった。
「記者から犯人の山上徹也被告が、事件前日に小野田氏がいた岡山市の集会の場に接近していた話を伝えられ、事件についての気持ちの整理はついているかと問われると、小野田氏は《一生つきません。以上です》とズバリ返して“小野田節”と話題になりました」
11日に続いて存在感を発揮した小野田氏。今後も“前置き”からの鋭い切り返しは注目を集めそうだ。
















