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ー 福井県庁の「組織風土」も問題に

 複数の県職員にセクハラメッセージを送ったとして、昨年12月に辞職した福井県の杉本達治前知事。今年1月7日、職員への聞き取りを行った特別調査委員が報告書を公表し、その内容を受けてネット上には「組織事態が腐ってる」といった批判が飛び交っている。

福井県庁の「組織風土」も問題に

 発端は昨年4月、杉本氏からセクハラを受けたという通報が外部相談窓口に届いたこと。同年9月に弁護士3名が特別調査委員を立ち上げ、全職員約6,000名に調査を実施。結果的に通報者を含む4名から詳細な情報を得ることができ、今回の報告に至ったという。

「報告書によれば、杉本氏のセクハラ行為は2007年から昨年まで20年弱行われていたそうです。それだけでも衝撃的ですが、4名の女性職員は『キスしちゃう』『エッチなことは好き?』といった性的なメッセージを受け取ったと証言しており、その数は約1,000通に上るとか。さらに、飲食店で太ももや尻を触られたと告発した女性職員も。杉本氏は『記憶にない』としていますが、報告書では被害者の証言は信頼性が高いと判断されています」(全国紙政治部記者)

 杉本氏の行為について、報告書では不同意わいせつ罪やストーカー規制法に抵触する可能性も否定できないと強く非難。また、福井県庁という“組織”の問題が浮き彫りになる証言もあった。

福井県の杉本達治前知事(本人Facebookより)
福井県の杉本達治前知事(本人Facebookより)

「被害者が杉本氏からのセクハラを上司に報告したにもかかわらず、人事課に情報が伝わっていなかったそうです。被害者は“最悪の場合もみ消されることもあると思った”と感じており、報告書で“福井県庁にはセクハラ被害を通報しにくい組織風土がある”と指摘されています」(前出・政治部記者)

 報告書の内容が明らかになったことで、ネット上にはさまざまな声が寄せられている。杉本氏への批判が多い中で、「知事がやめても組織が腐ってるから、どうせ根本的な問題解決にはならないだろうな」「誰も味方がいない職場の中で、被害者がどれだけ苦しんだか……。相談を受けた上司も辞職するべき」「問題が起こった時点で110番したらいいよ。こんなんじゃ上司に相談するだけムダでしょ」「揉み消されると思ってしまうことがすでに問題。声を上げることすらできない福井県庁の組織風土が恐ろしいです」など、「組織風土」についても厳しい声が見受けられた。

 また、単なる“セクハラ事案”として終わらせずに「刑事罰に問うべきだ」「厳罰化が必要」といった意見も散見される。二度と同じ過ちを繰り返さないために、福井県庁の組織改革は必要不可欠だろう。