高市早苗首相人気に乗じた自民党が歴史的大勝を収めた衆議院議員選挙で、公示前の172議席から49議席に減らす大敗を喫した中道改革連合。なぜ中道は国民、有権者の支持を得られなかったのか、その理由を物語っているとされる“切り抜き動画”がネットで注目を集めている。
動画に登場するのは立憲民主党系の元衆院議員・渡辺周氏(64)。衆院選では静岡県6区にて中道公認で出馬するも自民・勝俣孝明氏(49)に敗れて落選した、1996年の初当選から30年間にわたって議席を守り続けたベテラン元議員だ。
そんな渡辺氏が衆院選を統括したのが、2月21日にYouTubeチャンネル『別冊!ニューソク通信』で配信された動画。【落選議員と反省会】と題された動画にて、聞き手役の『現代ビジネス』編集次長・近藤大介氏と共に衆院選を振り返ったわけだ。
断っておきたいのが、ネットで拡散されているのは同動画の一部分で、いわゆる“切り抜き動画”と呼ばれるもの。チャンネル概要欄には、ネットリテラシーの側面からか“切り抜きNG”とあるため、実際の『別冊!ニューソク通信』で配信された“問題箇所”の前後内容も含めて紹介することにする。
まず渡辺氏らの思惑が崩れたのが、まさに自民と“縁切り”したのちに即合流した公明党との中道結成だった。公明とは小選挙区と比例区と棲み分けをしたことで、公明票が立憲系候補者に回ってくる計算が立てられていた中道。
「だから本当は、腹の中では落ちるわけがない、負けるわけがない。落ちる理由が見当たらないぐらいにみんな思っていたのが、まさにオールドメディアの情報と自分の皮膚感覚でやっていた当落判断が、全くリーチできていなかった人たち。多分50代以下の世代に、高市さんのあのやり方でも刺さってたんだ。“強く豊か”がね」(渡辺氏)
“中道”って名前が悪いんじゃないか
選挙前にはテレビ局をはじめとする主要メディアが、こぞって中道結成をセンセーショナルに取り上げ、その一方で“高市サゲ”とも思える報道も見受けられただけに、「落ちるわけがない」とタカを括る中道候補者も多かったという。
しかしながら、急ごしらえの中道は国民や有権者には刺さらなかった。そもそも「“中道”って名前が悪いんじゃないかと思うんですよ」「(世界は)極右か極左ですよ」と、アジアや世界でも“脱中道”が主流とする近藤氏。野田佳彦元代表(68)が声高に叫んだ「真ん中の道」は、今のトレンドではないとする。
「党名はもっとシンプルでよかったんだろうけどね。“民主公明党”でどっちかを書いてください、でよかった」(渡辺氏)
「中道という言葉は一般的ではない」と反省しつつも、中間層の底上げにこだわってきた野田元代表が掲げた、右にも左にも触れない王道としての「中道」であったと代弁。






















