目次
Page 1
ー 大炎上したATSUSHIそっくり芸人

 とろサーモン・久保田かずのぶが11月17日放送の『耳の穴かっぽじって聞け!』(テレビ朝日系)に出演。高市早苗首相のモノマネについて私見を展開した。

大炎上したATSUSHIそっくり芸人

「最近の若手で常識がないと思ったことは?」と聞かれた久保田は、高市首相の就任を祝福しつつ、「これに便乗して、めちゃくちゃモノマネするやつ。別にいい。芸事やから、一生懸命応援する」と歓迎していた。

 だがこのあと、「あのね、ちょっとしたことやねんけど、オレら言葉を扱っているやん? 『高市早苗さんのモノマネ』って書けよ。『高市早苗のモノマネ』って、なんで呼び捨てにできるの?」と訴えたのだ。

「さらに久保田さんは『マネさせてもらっている身分のくせに、どいつもこいつも。すぐモノマネ、モノマネって自分のことしか考えてない』と、語気を強めていました」(芸能ジャーナリスト、以下同)

 敬称をつけるべきという久保田の見解に対して、ネット上では《めちゃくちゃ同意》《ほんまやで》という声も見られる。

 問われるモノマネ芸人のモラル。それが大きくクローズアップされたのが、今年9月に営まれた歌手・橋幸夫さんの通夜に、橋さんとは特に親交のなかったモノマネ芸人・RYOが、EXILE・ATSUSHIそっくりの風貌で出席した騒動だった。

これにATSUSHIさん本人も怒り心頭。ライブ配信で『故人を弔うのに自分の恰好をする必要はまったくない』『正直ナメてるなと思いました』と厳しく批判したのですが、RYOさんは自身のXで『事実関係も分からないまま配信するのは間違ってませんか?』などと反論。その後も霜降り明星・粗品さんにも歯向かうなど、騒ぎが広がりました」

 かつては無許可が当たり前、事後に“ご本人”に了承を得るなど、モノマネする側の“面白ければOK”という意識の前に、される側は黙認していただけだった。

「今後は敬称をつける、モノマネする場を選ぶなど、ある意味、線引きを明確にしなければならない流れになってきているのではないでしょうか」

 もっとも今回、久保田が発した“敬称”問題や、高市首相のモノマネのように、芸能人以外のモノマネに関しては一定の“理解”が必要という声もある。

「たとえば『森進一のモノマネ』と呼び捨てにすることはよくあります。これに関してはどうなんだという疑問もある。また、2017年、モノマネタレントのホリさんが、当時中学3年生だった棋士・藤井聡太さんの顔まねをXに投稿したところ炎上し、削除した騒ぎがありました。これはデフォルメが過ぎたという向きもありますが、見る側にもマネして笑いにしてもいいか、“可否”を判断している部分があるのかもしれません

 もはや「笑って許して」と、冗談で済ませられなくなってきているのだろう。