14年ぶりの日本一を目指す阿部巨人が、キャンプイン直前に異例の巨額補強に踏み切った。1月16日、巨人は楽天から海外フリーエージェント(FA)宣言していた則本昂大投手との契約に合意したと発表。しかし、ファンからはあまり歓迎されていないようで……。
異例の巨額補強をした巨人
巨人が、楽天の絶対的エースとして長年君臨してきた則本を獲得した。今オフは日本ハムから松本剛をFAで獲得しており、今回の則本で2人目の大型補強となる。則本は2013年の新人王であり、通算120勝、最多奪三振5回を誇る。昨季は32セーブでタイトルを獲得するなど、先発・リリーフともに経験豊富な“優勝請負人”としての期待がかかる。
しかし、この発表直後からファンの間ではブーイングが殺到。“35歳の元エース”を3年13億円という破格の条件で迎え入れたことに、大きな疑問符が投げかけられているのだ。
「今回の契約には正直驚かされました。昨季も36歳の田中将大を獲得して期待外れの結果だったというのに、岡本和真がブルージェイズへ移籍したポスティング資金が入ったとはいえ、32歳の松本に続いて35歳の則本を獲得したことには、『無駄遣い』『高給老人ホーム』と揶揄する声が聞かれるのも無理はありません。実は、巨人はこの後、いまだメジャーで移籍先が決まらない元エースの菅野智之を“引き取らなければいけなくなる”可能性もある。そのため、若手起用を望むファンからブーイングが飛び交っているのです」(スポーツ紙記者、以下同)
来季の先発投手陣を見渡すと、ローテーションが確定しているのは、昨季11勝した山崎伊織と新外国人3人衆のうちの2人。残り3枠を若手、ベテラン10数人で争っている状況で、先発を望んでいる則本をあえて獲る必要があったのかどうか。
「一軍以外では二軍、三軍がしっかりと結果を出しているだけに、若手の登板機会を奪う形にならないか懸念されます。阿部監督は昨年末に『若手を育てると最下位になる』と漏らしていましたが、なりふり構わない補強には契約最終年の焦りを感じますね。過去に元楽天エースの岩隈久志氏を獲得して“一軍登板なし”で終わった前例も頭をよぎります」
さらに懸念されるのが、則本の獲得に伴う人的補償の問題だ。巨人は28人のプロテクト枠を作成しなければならないが、若手有望株を守るためにはベテランの功労者をリストから外す必要がある。そこで注目を浴びているのが、坂本勇人の“扱い”だ。
「現在の坂本は、三塁転向後もかつての圧倒的な打力を取り戻せておらず、高年俸も相まってプロテクトから外れる可能性が指摘されています。楽天は現在、支配下枠が残り2枠しかなく、金銭補償を求めてくると予想されますが、これまでネームバリュー重視の補強をしてきた傾向があり、坂本の名前がリストにあれば食いついてもおかしくはない。もし楽天が『巨人の顔』を人的補償で指名すれば、球界は大混乱に陥るでしょうね」(別のスポーツ紙記者)
ネット上では「巨人の最近の補強ってコレジャナイ感が強すぎ」「岡本の移籍金を台無しにする完全なる愚行」「阿部の次の監督が大変」といった落胆の声とともに、「坂本出すためかな」「坂本が楽天でプレーしてたら面白い」「楽天なら坂本取りかねんぞ」と、“楽天劇場”への期待も目立つ。
「大功労者」と「目先の勝利」を天秤にかけた阿部監督の決断は吉と出るか――。坂本は今ごろ内心ドキドキしているかもしれない。
















