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 「ジャニーズタレント」といえば、キラキラで品行方正、ザ・王子様……という従来のイメージから、かなり変わりつつある昨今。そんな彼らの努力の実態から、トホホなエピソードまで、業界関係者に最新事情を語ってもらった。

A:テレビ局関係者

B:芸能プロダクション社員

C:スポーツ新聞記者

D:音楽業界関係者

D 最近は、楽曲の制作現場なんかでも、本人たちの意思がどんどん反映されるようになってきていて、彼ら自身の「こう見せたい」「こう売ってほしい」という主張に事務所が寛容になってきている。おかげで、「それじゃ売れないよ!」と、ハラハラさせられることもあるんですけど(苦笑)。

C あと、自己プロデュースというのか、恋愛ネタもどんどんしゃべらせて“完璧なアイドル”という殻を破ってきていますよね。『ゴロウ・デラックス』(TBS系)で稲垣(吾郎)くんが「童貞じゃない」発言をしたくらいから、ジャニタレのトークの自由度が増している気がするんです。

 話は変わりますが、派閥の違うグループやタレントは、いまだ共演させられない。ちなみに、KinKi Kidsやタッキー&翼などがジャニーさん派といわれていますが、ジャニーさん総指揮の舞台の公演が多い顔ぶれ。納得しますよね。

A 舞台といえば、ジャニーさんの古くからの友人でもある、ジャニーズの振付師・サンチェさんへの批判も強まっていますしね。もはや老害というか……。もともと厳しい人で有名でしたけど、すぐに手が出るらしくて。最近の子は、打たれ強くないですから、それで辞める子も続出してしまった。

 あげくの果てには、スタッフを殴ったりもするらしく、嵐をはじめ、振り付け担当をはずされるようになっていると聞きます。まあ、相変わらず、自分が口出しできる舞台などについては、ジャニーさんが直接、サンチェさんにお願いしたりもしているようですけどね。

D 楽曲に関しても、ジャニーさんを意識して仕事している関係者はいなくなりました。昔は、無名でも新しい作曲家をどんどん起用してくれたんですが、最近では椎名林檎さんや、ゲスの極み乙女。の川谷絵音くんなど、話題性のあるアーティストに発注することが増えています。それも、飯島さんやジュリーさんの采配ですから、昔からやっているスタッフは、彼女たちの顔色をうかがいながら仕事をしていますよ。

C これは、少し前に元Jr.の子から聞いた話なんですけど……。ジャニーさんが、新しいマンションを購入した際のこと。幼いJr.の子たちに天使の格好をさせて、画家にその姿を壁絵として描かせていた、というんです。ジャニーさんはその絵を、本当に大事にしていたらしいんですよ。

A ジャニーさんの、Jr.に対する愛情がうかがえるいいエピソードですねえ。Jr.についてはマネジャーの目が行き届いていないなんて話も出ましたけど、今でも、ジャニーさんはJr.レベルの子たちとも直接電話で話すことがあるらしくて、その愛情の深さは人一倍なんですよね。

 2020年の東京オリンピックに自分のところのタレントを出すまでは死ねない、なんて発言もしていましたけど、その影響力はなくなっても、ジャニーさんスピリッツは引き継がれていってほしいですよね。

B そのとおりです。それぞれが個性を磨いて、“ジャニーズ”の冠がなくとも、その地位を確固たるものにしているデビュー組については、そのプロ意識に対する業界内の評判も高い。派閥うんぬん以前に、彼らはジャニーさんの威光の下、駆け上がってきたわけですからね。

 中居くんが舞祭組をプロデュースするなど、SMAPが露骨にKis-My-Ft2との絡みを増やして、後進を育てるような動きも見せていますし、なんだかんだ言って、今後もジャニーズからは目が離せないですよ。