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ー 『真夏のシンデレラ』以降、夏の恋愛ドラマがない

 

「夏はイベントやアクティビティも多く、毎週ドラマを見るという視聴習慣が根づきにくいと思います。次回も見たくなる刺激的な考察ドラマや、途中で離脱しても大丈夫な1話完結型の事件・医療ものが多くなり、恋愛ものが少なくなる傾向にあるのでは」

 と話すのはドラマウォッチャーの明日菜子さん。

『真夏のシンデレラ』以降、夏の恋愛ドラマがない

 とはいえ、平成では『ブザー・ビート〜崖っぷちのヒーロー〜』、『SUMMER NUDE』、『恋仲』(いずれもフジテレビ系の月9枠)など、夏を舞台にした恋愛ドラマが多く作られていた。だが、'23年7月から放送された『真夏のシンデレラ』が当時の月9史上視聴率最低を記録。

「『真夏のシンデレラ』は今となっては恋しいですが、視聴率面では苦戦していたので、夏の恋愛ドラマが作られにくくなったことに関係しているのかもしれません。10代、20代向けの作品は月9やゴールデンタイムのドラマから今は深夜ドラマや映画に移行していますね」(明日菜子さん、以下同)

 また、昨今の社会情勢も関係があるのではないかと指摘。

「事件こそ起きないけれど、恋愛ドラマは主人公たちの生活に根ざした物語だからこそ、実は最も世相を反映しやすいジャンル。特に夏の恋愛ドラマは景気の良さや勢いを感じる作品が多いですが、今は世の中の情勢も相まって、恋愛している場合じゃないという世間の空気もあるのかも」

 放送中の『Tokyo middle 30』(フジテレビ系・水曜夜10時)が、今期の女性向けドラマの一つだ。

 5歳男児の母かつ美容外科医の妻で専業主婦・佐倉麻紀(仲里依紗)、彼氏なし、貯金なしのアパレルショップ店長・山地遥(のん)、4年付き合っている彼氏との結婚が見えない公立小学校教師・永野薫子(深川麻衣)の、35歳で東京暮らしの3人がメインキャスト。今はキラキラさよりもリアルさが求められている?

「今はリアルさと共感を求める視聴者も多く、あまりに主人公が自分とかけ離れていると気後れする人もいる。2時間で完結する映画と違い、ドラマは3か月続くので、登場人物の描写により切実さやリアリティーが求められるという認識は、作り手側にもあるのでは。そういう点で、『Tokyo middle 30』は2026年の女性たちの多様な生きざまをリアルに描いていると思います」

 前出の『真夏のシンデレラ』以降、夏を舞台にした恋愛ドラマがない事態に明日菜子さんは、

「個人的にはもっと恋愛ドラマを作ってほしいですし、特に夏のドラマに華やかさを取り戻してほしい。

 生きづらさをテーマにした作品のほうが人気になりやすいですが、恋愛ドラマの圧倒的なパワーで私たち視聴者を元気づけてほしいですね」

 と語る。

 たまにはキラキラした夏の恋愛ドラマで夢を見させてほしい!