田中みな実にはない森香澄の魅力
比較されがちな2人だが、森には田中にはない持ち味もある。キー局のなかでも系列局が少ない局の出身でありながら全国区の知名度を得た。TikTokなどSNSネイティブ世代ならではのブレイクの仕方に加え、田中みな実にはなかった「インカレにいそうな女子大生感」といった親しみやすさが魅力だ。
「局アナ30歳定年説」という言葉があるように、この世界で30代以降も安定して活躍し続けるのは容易ではない。森が今回、映画初主演という新たな一歩を踏み出したことは、その厳しい道で生き残るための挑戦だと言える。
森自身は主演にあたり、「明確な目標や大きな夢があるわけではないけれど、自分なりの幸せを見つけようとするヤマダの姿に共感した」「今私が抱える不安も表現に変えられるかもしれないと思い、演じてみたいと強く思いました」とコメントし、自身を重ねるようなこの言葉にキャリアの岐路に立つ森の心境がにじむ。
奇しくも、本作のテーマは「今を生きる人々が、それぞれの速度で“自分の居場所”を見つける」物語。田中みな実の背中を追いながら、森香澄がその先にどんな景色を見つけるのか応援したいーー。


















