2拠点生活を送る悠仁さま

60歳の誕生日(9月11日)に、還暦を迎えた感想を公表した紀子さま(写真/宮内庁提供)
60歳の誕生日(9月11日)に、還暦を迎えた感想を公表した紀子さま(写真/宮内庁提供)
【写真】イギリスのリーズ大学留学中に親しくなった男性とカフェで過ごす佳子さま

 昨年は、姉と共に「東京2025世界陸上選手権大会」の競技を観戦したり、「第25回夏季デフリンピック競技大会 東京2025」の開会式に、両親や姉と出席している。また、大会期間中、紀子さまと一緒に、伊豆大島で開催されたオリエンテーリング競技を観戦した。

 現在、悠仁さまは、秋篠宮邸とつくば市内の集合住宅の2拠点生活を送っているが、集合住宅からの通学が増えているといい、次のように文書は紹介している。

《宮邸にいらっしゃる時間にも限りがありますが、今年も合間を見ながら、野菜や稲の栽培をされています。また、トンボ類をはじめとする生き物やそれらが暮らす生息環境の観察についても継続されています》

《佳子とは、2人で遠方を訪問したり、都内の音楽会や美術展などを鑑賞したりする機会がありました。昨年10月には、「瀬戸内国際芸術祭2025」の関連で香川県を訪問して、芸術作品を鑑賞し、離島の子どもたちに本を届ける図書館船を見学したほか、芸術祭に携わるボランティア「こえび隊」や、子育て支援などの活動をする愛育班員と懇談しました。

 また、国立療養所大島青松園を訪ね、納骨堂で供花を、慰霊碑で拝礼をしました。そして、ハンセン病の歴史などについて説明を受け、大島青松園に暮らす方々からお話を伺いました。佳子はこうした行事の前に関連する書籍を読んだり展示を見学したりして準備を重ねました。真摯な中にも優しさや明るさをもっていろいろな場所を訪ね、行事に携わっているように思います》

《親子で活動することの意義ですが、同じ場所で経験を共有し、お互いに感じたことを伝え話し合うことによって、新たな気づきがあり、それぞれの活動への向き合い方を深めていくヒントを得ることができるのではないかと思います。また、それぞれが単独で務めているときに経験したことを、家族の中で伝えたり、話し合ったりすることも、意義があるように思います。佳子や悠仁の意見を聞いていると、親の私たちが学んだり、教えられたりすることもあります。佳子と悠仁が2人で仕事をすることもあり、そのときはよく話し合っているようです。そのような2人の様子を心強く思いながら、見守っています》

 紀子さまは9月11日、還暦の誕生日を迎えた。そして、宮内記者会からの質問に対する文書での回答を発表している。この中で、娘、佳子さまと取り組んだ公的な活動の思い出や、精力的に仕事に励む佳子さま、悠仁さまへの思いが綴られている。

 特に親子での活動に言及して、《新たな気づきがあり、それぞれの活動への向き合い方を深めていくヒントを得ることができる》《佳子や悠仁の意見を聞いていると、親の私たちが学んだり、教えられたりする》などと2人を高く評価している。

 これからも親子が切磋琢磨しながら、より充実した活動を繰り広げることだろう。秋篠宮ご一家の活躍に注目したい。

<文/江森敬治>

えもり・けいじ 1956年生まれ。1980年、毎日新聞社に入社。社会部宮内庁担当記者、編集委員などを経て退社後、現在はジャーナリスト。著書に2025年4月刊行の『悠仁さま』(講談社)や『秋篠宮』(小学館)など