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ー 「戦いながらスターの道を歩まれたことをひしひしと感じました」
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ー 49歳の誕生日は?

「やっぱり、美空ひばりさんの歌は本当にいい歌がたくさんあって」

 と、穏やかに話し始めた氷川きよし。『東京キッド』から『川の流れのように』まで、ひばりさんの名曲をカバーした新アルバム『氷川きよし 美空ひばりを歌う』(9月2日発売)が好評を博している。

「戦いながらスターの道を歩まれたことをひしひしと感じました」

「ひばりさんがご健在だったら、今年は歌手生活80周年なんです」

 氷川とひばりさんは直接的な面識はないが、レコード会社の先輩・後輩。昨年の『NHK紅白歌合戦』ではひばりさんの『愛燦燦』を、4月まで行った座長公演(『氷川きよし特別公演』)ではひばりさんの名曲メドレーを披露した。カバーアルバム制作にあたり、息子の加藤和也さんにも会いに行ったという。

「日本中、世界中……万人の心に残る名曲をたくさん残されて。他界されて37年になりますが、ずっと歌い継がれ、決して忘れられることのない伝説のアーティスト。でもひとりの人間としての加藤和枝さん(ひばりさんの本名)も知りたいなと思って。お話を伺うと、戦いながらスターの道を歩まれたことをひしひしと感じました」

 少女時代には、その圧倒的な歌唱力に“バケモノのたぐい”と言われたり、公演中に観客から塩酸をかけられたこともあったひばりさん。

「ご本人の歴史を思うと、ものすごく傷ついただろうなと思います。カリスマ的成功の裏では、嫉妬もされていて。苦しみも哀しみも、すごくあったんだと思います。だからこそ、人の心を打てる歌をたくさん歌えたんだと思います。

 自分はそんなひばりさんがひとりの人間として好きで。この1曲1曲を、ひばりさんの人生と重ねながら、そしてみなさんの人生とも重なるように、氷川きよしという歌声を通して聞いていただきたいと思いました」

 互いにさっぱりとした性格ゆえに、もし、実際に会えていたら意気投合し、可愛がってもらえたことだろう。きっと本作を、ひばりさんは天国で喜んでくれているはずだ。

「そうだったらいいなと思います。“あなた、ちょっと歌下手じゃない?”って思われていたら、どうしよう(笑)」

 ひばりさんが健在だったら、今年89歳。