『おぼっちゃまくん』への意外な世論

 人気作品の新作放送は大きな注目を集めているが、現代での“復活”で懸念される部分もあるという。

「『美味しんぼ』については、主要キャラ・海原雄山の代名詞でもある、主人公の山岡の母で自らの妻にはじまり、料理人や店員、同席者に料理が気に入らないと“作り直してこいッ!!”と激しく怒鳴りつけるシーンなどが、現代でいうカスタマーハラスメントやパワーハラスメントに該当するとして議論を呼んでいます。海原役の大塚明夫さんも“現代のコンプラとも闘わなきゃならない大変な役”と語っています。

 そして『おぼっちゃまくん』といえば、下ネタ満載のギャグでお馴染みです。しかし、令和の時代では大人気作品『クレヨンしんちゃん』でも、過度な性表現や下品なギャグが大幅に減少し、マイルドで上品な表現へと変化しています。『おぼっちゃまくん』でも、同様の対策がとられるのでは」

 小林氏も「今は自分の中で自己規制が働いちゃう」と。コンプライアンス面の苦悩を語っている。“友達”と男性器の俗称をかけた有名な挨拶ギャグ「ともだ〇〇〇」に関しては、海外展開やコンプライアンスへの配慮によって「フレンドリッチ」という代替語も考案されている。

2027年に放送される『おぼっちゃまくん REBORN』(『tvasahianimationYouTubeチャンネル』より)
2027年に放送される『おぼっちゃまくん REBORN』(『tvasahianimationYouTubeチャンネル』より)
【写真】「ともだ〇〇〇」は封印? 予告映像で茶魔が披露したギャグたち

 しかし、『おぼっちゃまくん』に対する実際の世間の意見は、少し異なるようで……。

「今回の新作発表を受けてX(旧ツイッター)上では、“ともだ〇〇〇のないおぼっちゃまくんはおぼっちゃまくんじゃない”“『ともだ〇〇〇』無くすのは許せん”“ともだ〇〇〇使えないならやる必要ない”“下ネタ抜きのおぼっちゃまくん見る価値ないやろ”など、もともとのギャグである“ともだ〇〇〇”を求める声が多く上がっているのです。当時の放送を見ていたアダルト世代からしたら、思い出の作品の中枢とも言える部分に改変が加えられることが許せないのでしょう」

 原作の小林よしのり氏は、「昔は親が子どもに読ませたくない漫画ナンバー1だったけど、子どもがこっそり自分のお小遣いで買ってくれるのが誇りだった。『おぼっちゃまくん』世代は40、50(代)になって、親が子どもに読ませている。子どもがどんな感覚か楽しみですよ」と、期待のコメントを寄せている。

 果たして、令和の『おぼっちゃまくん』はどんな内容になるのか――。