マンネリ感と主要キャストの不在
シリーズの興収は1作目が101億円、2作目が173.5億円、3作目が73.1億円、4作目が59.7億円。2作目をピークに右肩下がりなのは否めない。しかし、よしひろ氏は「『踊る』のブランド力は今なお絶大」と強調する。
「テレビドラマの映画化で初めて100億円を突破した功績は絶大でした。この大成功によって、テレビ局がドラマを映画化し、関連グッズやテレビ放送などで多角的に稼ぐというビジネスモデルが定着したのです」(よしひろ氏、以下同)
それほどの大ヒット作でありながら、かつてのような爆発的な勢いが見られないのはなぜなのか。
「熱心なファン層は昔を懐かしむ傾向が強く、おなじみキャストの続投やお約束のストーリー展開には好意的です。ですが、どうしてもマンネリ感は否めず、何より深津絵里さんや故・いかりや長介さんといった主要キャストの不在も響いている。新規ファンの獲得につながっていないのが、数字に表れている印象です。このままだと興収は多めに見積もって40億から50億円、今後のプロモーション次第では30億円台後半にとどまるかもしれません」
とはいえ、依然として『踊る』の看板はフジテレビにとって大事の切り札だという。
「2作目を頂点に数字は落ちているものの、タイトルのネームバリューはいまだ衰えていません。フジテレビの映画ビジネスの土台を作った象徴であり、今でも非常に重要なコンテンツであることは間違いないでしょう」
かつてのような“社会現象”レベルの旋風とまではいかずとも、30年近く愛され続けてきた人気シリーズ。今回の最新作は、その威光がどこまで健在なのかを証明する試金石となりそうだ。


















