佳子さまには、いちばん楽しんでいただけたんじゃないかなと

「報道にはほとんど出ていませんが、佳子さまには製造現場もご覧いただきました。職人に具体的な製造方法についてなどを直接ご質問されていたようです」

さらに、釉薬をのせて豆皿に色付けをする体験についても次のように振り返る。

9月30日、秋篠宮家の次女・佳子さまは、日本伝統工芸展名古屋展示にあわせて愛知県を訪問し、地元に根付く伝統工芸品の「尾張七宝」を鑑賞された
9月30日、秋篠宮家の次女・佳子さまは、日本伝統工芸展名古屋展示にあわせて愛知県を訪問し、地元に根付く伝統工芸品の「尾張七宝」を鑑賞された
【写真】「カクカクさせるように作られたんですね」と花瓶を見ながらお話しされる佳子さま。色付け体験される姿も

「色付けの体験は、全体のプログラムのなかでも比較的時間を長くとって20分ほど体験いただきました。ご自身で手を動かしながらの作業でしたので、ある意味いちばん楽しんでいただけたんじゃないかなと思っております。あらかじめこちらで植線を施しておいたものに、釉薬を実際に乗せて色を付けるという作業だったのですが、当然のことながら、初めてですと思い通りに色を付けるのは難しいんです。釉薬はガラスの粉と水を混ぜたものですので、水が多いと銀線のなかに収めるのがうまくいきませんし、そういった塩梅はご苦労されたのかなと思います。両側で職人がサポートして、作り直しもしながら製作いただきました」

 そして、当日着用されていたイヤリングは、七宝焼きで作られたものだったという。

宝石のような輝きを生み、その輝きは数百年も色あせないとされる七宝焼き。その歴史に心を寄せる佳子さまの歩みは、伝統工芸の未来を照らす温かな道しるべとなっただろう。