愛子さまや陛下も馬術競技という場を意識されていた

「デザイン面で見ると、ロング丈のジャケットの襟の立ち上がりや、インナーとボトムスに白を合わせられている点が、競技用の『乗馬服(騎乗服)』を連想させます。今回は雅子さまだけでなく、陛下の装いにも乗馬へのオマージュが感じられました。陛下はお持ちのジャケットの中でも、両脇に切れ込みが入った“サイドベンツ”のデザインのものをお召しでした。一見カジュアルな仕様に見えますが、もともとは馬に乗る際に動きやすくするために作られた乗馬発祥のデザインなんです。そして、愛子さまのスーツにも、乗馬服のような縁取りもありますよね。愛子さまや陛下も馬術競技という場を意識されていたのかもしれません」(霜鳥さん、以下同)

 こうした装いには、選手からは一歩引きつつも、ご一家がご覧になる競技へ思いを寄せられていることが表れているのかもしれない。

10月3日、東京都世田谷区の馬事公苑でアジア競技大会の馬術競技をご覧になった天皇、皇后両陛下と愛子さま
10月3日、東京都世田谷区の馬事公苑でアジア競技大会の馬術競技をご覧になった天皇、皇后両陛下と愛子さま
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「雅子さまのお召し物にミントグリーンが入っていたことについても、実に深い理由が考えられます。馬は識別できる色が限られており、緑や青、黄色が見えやすいと言われています。馬にストレスを与えない優しいカラーとしてミントグリーンを選ばれたとすれば、主役である馬や選手への細やかな配慮がうかがえますよね。少し考えすぎかもしれませんが、スタイリストの目線から普段の雅子さまのお召し物を見ていると、じっくりと考え抜かれた様々な工夫の形跡が確認できますので、可能性はゼロではないと思います」

 しかし、このミントグリーンや、愛子さまのお召し物とリンクしている薄いピンクと白などの“洋服のカラーが春っぽい”との声がSNSなどであった。しかし、霜鳥さんによれば、秋の日光をしっかりと捉えたファッションだという。

「私は明確に“秋の装い”だと感じました。ポイントは“白”の色味です。春に着る白は、強い春の日差しに映えるパキッとしたクリアな白が使われます。一方、今回お二人がお召しの白は、“アイボリー”や“オフホワイト”、少しグレーやベージュがかった柔らかい“ニュアンスカラー”で、秋の柔らかく落ち着いた日差しに映える色味です。 アパレルでも9月や10月になると真っ白なTシャツが浮いて見えるようになり、アイボリーやライトグレーにシフトしていきますよね。今回のコーディネートに挿されている白は、まさに秋の目に馴染む白なのです」

 季節や訪問先など、様々な思いが込められているご一家のファッション。色のチョイスなど、私たちの日常にも取り入れられる工夫がありそうだ――。